会社が学校でこの人、急に天狗になっている、謙虚さが足りない。
こんなことを思ったことはありませんか。
そんなことも知らないのか?俺のほうが優秀だぜ!
あなた、センスがないわね。信じられない。もっと私を見習ってよ!
という方々ですね。
この人らは、ダニング=クルーガー効果になっている可能性大です。
今日は、天狗になった人の本質と予防策を勉強しますね!
天狗になるとは?
『天狗になる』という言葉は、自分は優秀であると自負し『思い上がった態度をとっている人』に対して使用します。 普段は謙虚なのに、自分が成果をあげた途端に、人を見下す態度をとる人もいるでしょう。 得意になって自慢げに語っている様子は、周囲に良い印象を与えません。
調子にのってしまうのは、ダニング=クルーガー効果が影響している!
そう天狗になっている人は、ダニング=クルーガー効果に陥っているんです。
ダニング=クルーガー効果
能力が低い人ほど、自分を過大評価する傾向があります。
特定のジャンルに限らず、スポーツ、学問、仕事や論理的な思考にまで見られる傾向です。
逆に能力が高い人ほど、自分を過小評価しています。
これを「ダニング=クルーガー効果」と言います。
「井の中の蛙」という言葉があります。
能力の低い人は、単に未知なだけです。
自分を過大評価しているから、能力が低いのではありません。
能力が低いから、自己評価ができないだけです。
したがって「能力が高い人ほど謙遜する」という現象が起こります。
自分はできると思い込むのは、モチベーションとして働きます。
これは自分がスキルアップするのに、必要な心理的効果です。
「努力しても評価されない」
という「いら立ち」は、単にダニング=クルーガー効果かもしれません。
そして「スキルの高い人たち」は、初心者の「やる気」を削らないように注意しましょう。
スキルが高い人は、余計な一言を初心者に言いがちです。
その言葉は、必ず自分に返ってきます。
詳細はこの記事に・・・
ダニング=クルーガー効果の曲線
ダニグクルーガー効果では上記のような曲線図が広く取り上げられます。
ダニングクルーガーの曲線は、自信と知恵を表現するものです。縦が自信、横が知恵を表します。
知恵の成熟度が増加するにつれて、自信が変動していることが把握できるでしょう。
①最初に少しの知恵を得た時は、完全に理解したような気持ちになって
「私は優秀だ!」と自身に満ち溢れています。
「馬鹿の山(Peak of “Mount Stupid”)とも呼ばれます。
②もう少し学びを進めると、全体の大きさを知って
「まだまだ足りなかった」と自信を失っています。
「絶望の谷(Valley of Despair)」とも呼ばれます。
【ベジータがフリーザに勝てると甘くみたのがこの状態】
【ベジータがフリーザの大きさを知った時がまさにこの状態】
③更に学びを進めると、成長を実感して
「少しわかってきた」と自信を持ち始めます。
「啓蒙の坂(Slope of Enlightenment)」とも呼ばれます。
④更に学びを進めると、知恵が成熟して
「これは得意だが、これは得意ではない」と正確な自己評価が行えるようになります。
「継続の大地(Plateau of sustainability)」とも呼ばれます。
ダニング=クルーガー効果で特に取り上げられているのは
①の「私は優秀だ」の状態です。
天狗状態(ダニング=クルーガー効果)の弊害
①自分を過大評価する
たとえば、運転免許証を取ったばかりの初心者マークを付けたドライバーは、自身の能力の低さを的確に見極めて、慎重に運転します。
しかし免許を取得してから3年から5年経過して運転に慣れたドライバーは、運転の慣れから自身の運転技術を見誤って事故を起こす確率が増えるという結果が出ているのです。これも認知バイアスによる錯覚や評価のズレによるものと考えられます。
②知識不足に陥る
能力が低い人ほど、全体の本質や知識の総量が足りないにもかかわらず、自分は知識があると錯覚します。「自分の知識量は足りている」と感じるため、これ以上知識を増やす必要性は感じません。
逆に能力のある人は、「周囲も自分と同等の知識は持っている、自分はまだまだ知識不足だ」と自己評価を低くしてしまうため、さらに知識が増えるという結果になります。
③他者をきちんと評価できなくなる
自己評価は、周囲の反応や他者の評価によって影響されるものです。そのため自己評価を誤っている人は、周囲や他者への評価も誤っている可能性があります。
部下を評価する上司がダニングクルーガー効果に陥っていた場合、部下の正しい評価はできないでしょう。自分自身を高く評価してしまっているがために、部下の評価を不当に低く、あるいは高くつけてしまう可能性があるのです。
④詐欺被害に遭いやすくなる
自己評価が高すぎる人ほど、詐欺被害に遭いやすく騙されやすい傾向にあります。若くして成功を納めた人が、詐欺にあって大金を騙し取られたという話も珍しくありません。
「成功した自分は優れているので騙されるわけがない、自分の判断は正しい」と自意識過剰になっているからこそ、このようなことが起こるのです。
⑤困難に対処できなくなる
自己評価が高すぎると、困難や壁に直面したときに対応できなくなってしまいます。自己認識と現実の壁の大きさに大きな差が生まれてしまうためです。
根拠のない自信をもった人は、困難や壁にも前向きに挑戦する傾向にあります。しかし「自分に乗り越える能力がない」と分かったとき、事実を認められず適応できなくなってしまうのです。
天狗状態になってしまうと本当、いい事なしです。
自分を見失わないため、また天狗の人からのマウントに負けない方法があるので、一度、この記事で確認してみてくださいね!
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