メモするのが面倒だな~!
まあ、覚えているしいいか~!
と思っていませんか?
メモには大きなメリットがあるのですよ!
そのメリットを話しますね!
はじめに
記憶時間・・・「エビングハウスの忘却曲線」とは?
人が何かを学んだ時・・・
- 20分後には42%忘れる
- 1時間後には56%忘れる
- 9時間後には64%忘れる
- 1日後には67%忘れる
- 2日後には72%忘れる
- 6日後には75%忘れる
- 31日後には79%忘れる
と言われています!
忘却曲線をうまく活用する
忘却曲線をうまく活用すれば学んだことの大部分が覚えられます。
その方法は、一定の間隔を空けて復習することです。
同じ情報を再び見て再処理するのですが、特定のパターンで行ないます。そうすることで、必要な時にどんどん少ない時間で長期記憶から情報を取り出せるようになります。
エビングハウスの方法は、情報を得てから24時間以内に10分を費やして復習します。これによって記憶がほぼ100%に戻せます。
7日後に5分費やして同じ情報を「再活性化」して記憶を戻します。30日後までには、2〜4分だけで同じ情報をしっかり「再活性化」して、また記憶が戻るのです。
このように、合計約20分を投資して決まった間隔をおいて情報を復習すると、1ヶ月後には興味深かった内容をばっちり覚えているというわけです。
記憶を定着させたい
アウトプットを繰り返すことの大切さ
一度目の勉強の中で1つの内容を5回以上繰り返す、できれば音読する。
勉強の後にその日勉強した内容にさっと目を通すだけでも復習になります。
また、次の日に、前日行った勉強の内容を見返すだけでも記憶に繋がります。
そして、繰り返しますが、できるだけ多く繰り返すためには、目で追うだけよりも、声に出す。
いろんな方法でアウトプットを繰り返せば繰り返すほど強い記憶が手に入ります。
記憶のカギを握る「海馬」
数多くある脳の部位の中で、特に記憶に関係しているのが海馬です。
短期記憶は海馬と前頭連合野が担い、長期記憶は海馬が中心となって担います。
海馬から送られてきた記憶の情報は、電気信号として大脳皮質の神経細胞を刺激する。その刺激が強くなるほど多くのシナプスが組み合わせされて伝達効率が増し、特定の電気信号が通りやすい特別な回路ができる。その回路が長時間にわたって持続することで、記憶が保たれる。
記憶を引き出すときは、その記憶の回路に電気信号が流れて思い出すのです。
海馬は多くの記憶を整理し、覚えるべきものとそうでないものを区別し、覚えるべきものと判断した記憶を大脳皮質に送られた情報が、長期記憶となると考えられています。
海馬のその他の特徴としては、「年齢を重ねても神経細胞が増える」「ストレスに弱い」などが挙げられます。
記憶を効果的にする基礎はメモ
読んでいただいたとおり、記憶をより早く効率的にする基礎はメモであることが分かりましたか?
メモしたことを繰り返し見直すことで記憶が定着して、現実のものにしてくれるのです。
皆さんも経験されたことがある試験勉強も、何もなしで受けるより、ノートや教科書を使って予習、復習を繰り返して、目標に向かっていたと思います。
そこで役立つのがメモ!
メモは、自分が分かりやすくまとめた内容を書くことが可能です。
日常生活でもあると思いますが、
「???あの人、あの人、ここまできているの・・・」
と顔は知っているが名前が思い出せいことがあったときに、キーワードを聞くと、閉ざされた記憶が一気に呼び出され、
「ああ!〇〇さんだ!あの時に〇〇の経緯でお世話になった人!」
という経験がありませんか?
そのキーワードをメモに残しておけば、繰り返して読み返すことが可能ですし、忘れかけても前述で説明した忘却曲線と記憶の関係が活用できて、いつの間にか記憶が定着するのですね。
メモの魔力
「メモの魔力」とはshowroom代表の前田裕二さんが考案したノート術(メモ術)です。
メモの重要性をより理解してもらうため、前田裕二さんが考えるメモのとる意味とスキルを紹介しますね。
また詳しいやり方に興味を持たれた方は、一度「メモの魔力」を読まれてはどうでしょうか?
メモには2種類ある
前田裕二さんは・・・
1つは、「記録のためのメモ」
情報や事実をそのまま切り取って伝えたり、保存しておくためのメモです。
メモランダム、備忘録、つまり、忘れないためにとっておくものがメモというのが一般認識かと思います!
「メモをとりなさい」と学校や職場で言われたりして、まず、人が体験するメモが、こちらだかだと思います。
2つ目のメモは「知的生産のためのメモ」
メモは、情報伝達だけでなく、知的生産に使ってこそ初めて本領が発揮されます。
単純に起きたことや見聞きしたことを書き写すのではなく、新しいアイデアや付加価値を自ら生み出すことを強く意識して、メモを書き始めると世界が全く変わってくる。
と話しておられます!
メモによって鍛えられるスキル
前田裕二さん
①アイデアを生み出せるようになる(知的生産性の向上)
メモをとると、たくさん、「いいこと」が起きる。だまされたと思って実際にメモをとって経験することが第一歩。メモにはより直接的・具体的なパワーがある。
前田裕二さん
②情報を「素通り」しなくなる(情報獲得の伝導率向上)
きちんとメモをとる習慣を身につけると、自分のとって有効な情報をキャッチするための「アンテナの本数」が増える。
常にアンテナがバリ5の状態で維持しておくと、いつ何時でも、知的生産において前提となる重要な情報を漏らさずにキャッチすることができる。
メモをとる癖のない人は、実は、毎日「宝」とみすみす落とし続けてしまっているようなものだ。
それに気づける強力なアンテナを持つべき。
前田裕二さん
③相手の「より深い話」を聞き出せる(傾聴能力の向上)
紙のメモは、コミュニケーションツールとしても極めて優秀。
実際に話を聞く真剣さの度合いが全く同じだったとしても、メモをとるかとらないかで、相手の受ける印象が異なる。
感情には、返報性「跳ね返り」があるので、メモをとることによって、こちらから特別な経緯を示せば、相手も自分に対して、特別な敬意を示せば、相手も自分に対して、特別な敬意を抱いてくれるようになる。
「あなたの話から一つでも多くのことを吸収したい」という姿勢が可視化されて、より実りのある会話になっていく。
前田裕二さん
④話の骨組みがわかるようになる(構造化能力の向上)
構造化能力とは、議論の全体像が常に俯瞰で見られて、今、どの話題を、どんな目的で(何に向かって)どこまで話しているのか、ということを(なるべく瞬時に)把握する力。
構造化に際して注意すべきことは、多くの場合、話して手側も必ずしも十分に構造化した上で話をしていない、ということ。
話している本人すれ構造化できていないことを、聞き手である皆さんがメモをとりながら再構築する癖をつけると、さらに建設的な議論を導けるようになる。
前田裕二さん
⑤曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる(言語化の能力の向上)
メモをとるということは、同時に「言葉にせねばならぬ」という意味。
メモを癖にすれば、言葉にすることから逃げられなくなり、自家発電的に「言語化の強制力」を一人でもつくり出すことができるのが、メモの力。
言語化能力を磨くことで説明能力も同時に身につく。
人の成長の観点でメモは偉大。
まとめ
メモをとることで何より
①知的生産性が増す
情報を素通りしなくなるので、日々見聞きするすべての情報を分母にしたときに、そこからどれだけの情報をものにするかという、②情報獲得の伝導率が増す。
相手から一つでも多くの有益な情報を引き出すための③傾聴能力、コミュニケーションスキルの向上につながる。
メモによって、頭の整理ができる。その結果、④構造化能力やロジックの力を飛躍的に伸ばすことになる。
メモは、最高を深める機会を提供する。それによって、言葉を紡ぐ力⑤言語化能力が引き上げられる。
記憶の定着の基礎はメモ。メモは、人が成長するのに不可欠!
【このブログ記事を書いた人の自己紹介】
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後も皆さんに愛されるブログ記事を書いていきますね!
皆さん、学校でノートに授業の内容を記録した経験はありますよね?
「いや、私は、俺は、天才だからノートに記録なんてしたことないぞ。」
というスーパーコンピューターのような記憶力を持つ方は、いないと思います。
子どもの頃、学校でノートを板書したり、自分で授業内容まとめたり・・・
そんな時代があったのに社会に出てからは、あまりメモをとること、または、メモすらとらないようになった方はいないでしょうか?
まずは、人の記憶の構造を理解してから、メモの重要性を知ってくださいね!