人生の中でイライラしたことはありませんか?
多くの方がイライラする~っていう感情を抱いたことがあると思います。
そのイライラを抑える方法はないものか?
今日は、イライラの原因と解決策を勉強しますね!
イライラしてしまう原因
まわりの人が思い通りに動いてくれないからイライラする
やろうと思ってもうまくできない自分にイライラする~!!
全体としてうまくいってない感じがしてイライラする~!
このような方々のようにイライラしてしまうことがよくありますよね?
イライラしても何も改善しないことは分かっているのですが、だんだんとイライラが募ってきて、ある限度を超えると怒りの感情になるのが特徴。
イライラするのは、ごく小さな怒りです。
チッと舌打ちをしたときや、ムッとしたときに、ミクロの怒りを爆発させているのです。
このミクロの怒りやイライラの蓄積が、あるときに大爆発をしてしまうので、相手の対人関係を壊します。
そして、自分自身も自己嫌悪になり、さらに、職場や家庭の雰囲気を最悪にしてしまいます。
たった一度の怒りの爆発によって多大な損失を被ることになります。
動画のような最悪な結果にならないためにも・・・
最近は、「アンガーマネジメント」、つまり「怒り」をコントロールしようという研修や講座も行われているのですね。
アンガーマネジメントとは?
アンガーマネジメントとは、人間が抱える混沌とした怒りや悲しみ、劣等感などを自分の中で整理し、その状況を客観的に見ることで、怒りなどの強い気持ちが生じても、それを適切にコントロールし、問題解決を図るというスキルのことを言います。
アンガーマネジメントを身に付けていないと、周りに八つ当たりしたり、自分を理解してくれない相手へ威圧的な態度を示したりなど、適切でない行動をしがちになります。
特に、職場においては、さまざまな人間関係が行き交う場所ですので、このスキルを身に付けることで、大いに役に立つというものです。
感情は勝手に起こるの?
よく振り返って考えてみましょう。
私たちがイライラするときはどんな時か!よくあるのが、レジを並んで待っているのになかなか進まない、挙句には、レジのお客さんがゆっくりして、イライラ~ってありますよね。
特に急いでいるときや目的の時間が迫っているときです。
しかし、長い列でも、効率よく進めばイライラは無くなり、逆に時間に余裕や友達と会話をしながらの時などは、ゆったりと待つことができます。
この場合、「私は早くレジを済ませたい。」とう欲求があるのに、それが果たされないことを予感すると同時に、イライラが出てしまうのです。
感情は勝手に起こるのではないのですね。
対人関係によってイライラするケースは、次の4つのパターンがあります。
①自分のペースでやりたいのに、まわりの人が次々と仕事を回してきたり、注文をつけてくる。
②相手の期待に応えようと努力しているのに、相手はそれを気にかけてくれないし、注目もしてくれない。
③相手のためを思って、アドバイスをしているのに、それに応えてくれないどころか、反発さえされてしまう。
④自分がやるべきことに集中したいのに、まわりの人から頼まれたり、頼られたりして邪魔がはいる。
この①~④のパターンでイライラを感じたことはないでしょうか?
①タイプの人:何事もマイペースでやりたいというのが自分のスタイル。周りの人々が次々と仕事を回してきたり、注文をつけてくると自分のペースが乱されイライラするのです。
②タイプの人:相手の期待に応えようとするのが自分のスタイル。相手が気付いてなかったり、評価してくれないとイライラします。
③タイプの人:まわりの人を仕切っていたり、反発されるとイライラしてしまいます。
④タイプの人:自分がやるべきことに集中していくというのが自分のスタイル。まわりの人から頼まれたり、頼まれたり、頼られたりして、自分の仕事が中断させられてしまうとイライラが募ります。
このように、自分の理想的なスタイルというものが人それぞれにあって、それが対人関係の中でうまくかなえなれないか、かなえられそうもないと予想したときに、イライラという感情を発動させるのですね!
理想の目的が叶えられないと感情が動く!
人はそれぞれ自分自身の理想的なスタイルを持っています。
そのスタイルに沿って、当面の目標を作ります。
私生活で言えば、「レジは並んでまつのではなく、すぐに支払いを終わらせたい」という目標。
このとき、大元となっている理想は、「なにごともスムーズに進んでいくべきだ」ということです。
しかし、「混んでいるときはレジで待つことは仕方ないので、こちらも我慢しなければならない」という目標を持っている人もいます。
なので、「どんなときもレジは待ちたくない」という目標は、普遍的ではないのです。
「どんなときもレジで待ちたくない」という目標が叶えられそうにないという現実に直面すると、人は感情を発動させます。
イライラするのです。
なぜイライラするのか、「レジを早く済ませたい」という目標を叶えたいから。
しかし実際は、イライラしてもレジの列が早くなることはありません。
早くレジを済ませたい!あ~イライラするわ~!
・・・・・・・・・
何だよ~!そんな買うなよ!イラつくわ~!
・・・・結局、レジの列の流れは変わらず、なのに、感情は「レジを早く済ませたい」ということなのです。
対人関係も同じ原理?
自分の理想的なスタイルで相手と付き合いたいという目的あ現実に叶えられないときに、イライラという感情を発動して、これを何とかしようとするのです。
しか~し、実際は、イライラしたところで、現状は良くなることはありません。
もし自分がイライラしていることに気付いたとすれば、それは自分の目的が何かを知るチャンスなのです。
【レジを待っている場面で、列が殆ど進まない】
(イライラの感情が起こる)
「こっ、これは、自分の目的が達成できないので、何とかしようとする兆しだ」
「自分の目標は何か?」
「今日は早く入れに帰るのが目標。みんなでパーティーをするからさ」
「おおおっ、そうか、パーティーをするのが目標なんだ、イライラしても列は進まない」
「商品を返品して早く帰る手もあるな~」
と目標の真実を知り、それに対する行動を考えるとイライラする意味がないことに気付きますよ!
感情には目的がある!
感情には必ず目的があります。決して勝手に湧いてくるものではないのです。
感情を使うことによって、自分の目的に沿ったなにかを成し遂げようとしているのですね!
感情は私個人がなにかをなしとげようとして作り出したものだと考える、これを「使用の心理学」と呼びます!
「私は何かを成し遂げようとして、この性格を使っている」「私はなにかを成し遂げようとして、この性格を使っている」「私はなにかの目的のために、今この気分を使っている」という考え方もあります。
例えば、「私のこの怒りっぽい性格は、なにかを成し遂げようと私が使っているものだ」「今日の気分が落ち込んでいるのは、なにかを避ける目的で使っているかもしれない」と考えることができます。
一方、感情は自分が置かれた状況によって勝手に起こり、自分はその感情によって動かされているという考え方もあります。
例えば「怒りが私を支配した」「私は悲しみの感情で満たされた」「イライラの感情が私を苦しめる」などといった表現を使ったりします。
このように「ある感情が私を支配している」という間上げたかを「所有の心理学」と呼びます!
「所有の心理学」という立場をとれば、感情に限らず「この性格が私を決めている」「今日は気分が落ちているので私は何もできない」という考え方をすることができます。
「私の性格が私を支配している」「私の気分が私を支配している」という考え方になるわけです。
感情や気分や性格が「私全体」を決めてるという考え方が「所有の心理」です!
どちらが正しいのか?
もし、自分の考え行動が、感情や気分によって支配されていると考えれば、私個人はどうすることもできません。ただその時の感情に従うしかありません。
しかし、感情や気分は自分の目的のために使っている道具だと考えれば、「自分は何の目的のためこの感情を出しているのか」と振り返ってみることによって、解決策を当てることができるのです。
イライラする、よくあるケースを解決
ケース1:自分のペースでやりたいが、周りがそれを許さない
『私はマイペースで仕事を進めたいのに、まわりの人が次々と仕事を回してきたり、注文をつけてくるのでイライラ。特に、トラブルのないように私自身、しっかり計画を立てて、それにそって進めておるのに、『大丈夫?』などと聞かれるとムッとする』
こんな時は・・・
一度、周りの人に「声をかけていただいてありがとうございます。今のところ自分が立てた計画通りに進んでいます。もし計画通りに進まなかったり、トラブルが起これば、すぐにお知らせしますので、それまではお任せていただけませんか」というように話してみます。
ケース2:期待に応えようと頑張っているが、相手は見てくれない
『相手の期待に応えようと努力しているのに、相手はそれを気にかけないし、注目もしてくれません。自分がやっていることが的外れになっているかと不安な気持ちになります。相手が認めてくれないと悲しいし、怒りの気持ちも湧いてきてしまう』
こんな時は・・・
少し妥協する必要がある。相手の期待に応えて行ったあなたの努力のすべてが認められなくても、それは少し我慢しようということです。その少しの妥協ができれば、あなたはイライラを使わなくても済むのです。
ケース3:相手のためとアドバイスしたが、逆に反発される
『相手のためを思って、アドバイスをしているのに、それに応えてくれません。あるときは反発されて反論を受けてしまう。よく考えて、相手にとってこれがベストだろうと思えるアドバイスをしているのに、それを受け入れない相手がムカつく』
こんな時は・・・
この目標はあなたのプライベートな目標。まわりの人は、全員があなたのアドバイスを素直に受け入れてくれる人たちとは限らないので、「自分のアドバイスを相手はすべて受け入れるべきだ」という目標を少し割引く。「もし私のアドバイスを聞いてもらえるなら、それは私の喜びになる」と考えると、ムカムカすることはなくなります。
ネガティブな感情が出てきたらその場を離れる
自分が感情に満たされてどうしようもない場合もありますよね。
そのときは「まずその場を離れる」というのが効果的な方法です。
もし怒りの感情で満たされた場合、その場から離れて、一人で落ち着けるところに移動し、悲しみの感情が湧いてきたら、その場所から別の場所へ移動します。
そして、少し落ち着いたら、自分の感情の目的は何なのかを振り返ってみましょうね!
あなたは、マイナスの感情を目印にして、自分の目標に気付くことができます。
あとは、ゆっくり落ち着いてその目標を確認すれば、少しは変える必要のあるものかどうかを自分で決めることができるのですよ!
まとめ
1.私たちは、対人関係の中でイライラしたり、怒りの感情を持つことがある。
2.感情は自然に湧いてくるのではなく、状況を何とかしようとして「使用しているもの」と考える。
3.状況を何とかしようとするのは、それぞれが自分がそうなると良いと思っている「目標」を持っているからである。
4.目標がうまく実現されそうにないことを予見すると、感情を出してなんとかしようとする。
5.イライラや怒りの感情を使っても、問題解決することはほとんどないどころか、人間関係を破壊することにつながる。
6.問題を解決するためには、自分の良い意図に基づく目標を相手冷静に話して理解してもらうか、あるいは、自分の目標を少し変更して妥協することが必要である。
7.一度冷静になる必要がある。
8.冷静になるためには、その場を一度離れるのが一番簡単で効果的な方法である。
9.冷静になって、ゆっくり自体がどうなって欲しかったのか、自分はなにを目指していたのかを考え、個人的な目標を確認するのが、解決への糸口。
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イライラしてしまい余計な一言をつい言ってしまうことはありませんか?
そんな、余計な一言を避けたい言葉を詳しく紹介しています。
一読、よろしくお願いしますね!
【補足】
他人にイライラしない考え方!心理学&脳科学で学ぶ!
【このブログ記事を書いた人の自己紹介】
2種類の方法
①「対症療法」:怒りの感情をとりあえず抑える。怒りを感じた時に、その場を離れたり、お茶を入れたり、好きな音楽を聴いたりして、とりあえず怒りを抑える方法。
②「体質改善」:怒りやすい体質を変える。自分が持っている固有の信念を変えていく方法。