子育て中のママさん・パパさんには育児ストレスを感じたことがあるのではないでしょうか?
一歩間違えれば虐待、そんな悲惨な事件も散見されます。
お互いに不幸にならないためにも、育児ストレスとは何か?どうすればいいのか?行政はどんな対応をしているのか?などを勉強すれば少しでもストレスの軽減になると思います。
一緒に勉強しましょうね!
育児ストレスは、子どもの世話や教育(家庭教育)躾などを負担と感じていたり、あるいは子供の身体的ないし精神的な成長具合に対する不安ないし焦りなどの葛藤、あるいは公園デビューに絡んで母親グループのコミュニティに馴染めないなどの問題に精神的な苦痛を受けている状態をいいます。
育児は、それ一つが子供の成長に伴って進行する変化する状態ではあるが、それらは何人かの子供を育てた者以外では常に新しい困難との遭遇であり、加えて他人の子供や育児書などに示された発達度合いと比較し、自分の子供が劣っているのではないか、ひいては自分の育て方が間違っているのではないかという不安に晒される場合も少なくないようです。
いわゆる三歳児神話のような話に関連して不安を訴える者もいる(→育児不安)。これらの育児にまつわる不安・葛藤・精神的な苦痛などが、またそれらに晒されている状況が、一般に育児ストレスと呼ばれます。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用
育児ストレスの例
子どもに対しての例
新生児の場合、子育ての大きな悩みが「赤ちゃんが泣き止まない」ということ。
赤ちゃんにとって、泣くことはコミュニケーションの手段のひとつで、空腹などを感じたとき、泣くことでそれを伝えようとします。
しかし、単に不安であるといった場合にも泣くことがあり、なかにはどうしても泣き止まないといったケースもあるため、どうしてもお母さんは途方にくれてしまいがち。
また、お母さんにとって気になるのが我が子の成長。
子供の成長は人それぞれだと思っていても、どうしても周囲の子より発達が遅いと不安になり、それがイライラの原因となってしまいます。
夫に対しての例
子育ては夫婦二人で行うのが理想的ですが、実際にはなかなか上手くいかないもの。
子育てに協力的ではない夫の場合、仕事だけでなく飲み会などで帰宅が遅くなると、それだけでどうしてもイライラしてしまいます。
また、子育てに協力的な夫であっても、やり方が自分とは違うというだけでどうしても腹が立つもの。
その結果、夫にきつい態度で接してしまい、それがさらにイライラの原因となってしまうこともあります。
自分に対しての例
子育てをしていてイライラするのは、夫や子供に対してだけではありません。
特に出産前に子育てに関して理想を持っていた人ほど、現実と理想のギャップに落ち込むことになります。
その結果、思っていたような子育てができないことで自分をダメな母親と思い込み、さらに不安やイライラが募ってしまいます。
育児ストレスチェック
- 悲しい、憂うつな気分、沈んだ気分になる
- 何をしても興味がわかず、楽しくない
- 疲れやすく、だるい
- 何をするにもおっくうでやる気がしない
- 寝つきが悪くて、朝早く目がさめる
- 食欲がなくなる
- 人に会いたくなくなる
- 夕方より朝方の方が、気分・体調が悪い
- 心配ごとが頭から離れず、考えがどうどうめぐりする
- 失敗や悲しみからなかなか立ち直れない
- 自分を責め、自分には価値がないと感じる
「ママのイライラ」は子どもにも悪影響
母親が育児ストレスを抱え込みすぎると、子どもも母親の考え方や状態からよくない影響を受けてしまいます。
1. こだわりの強さから、自分らしさを抑圧してしまう
母親が子育てにこだわりを持ちすぎると、子どもは母親からほめられるハードルが上がってしまいます。
すると、子どもは母親からなかなかほめてもらえず自信を失ったり、ほめてもらうために無理をしてしまいます。
その結果、本人が本心からやりたいこと、楽しいと感じることを見出す機会が減ってしまいます。
2. 発想のくせから、子もネガティブになってしまう
子どもは、身近にいる大人の言葉や態度を参照しながら物事を考えていきます。
そのため、親がネガティブ寄りな発想をしていると、子ども自身の発想も自然にネガティブに寄りやすくなります。
その結果、失敗しないための防衛策を考えることは上手になりますが、やりたいことに積極的にアプローチしたり、新しいことに挑戦したりする発想力、行動力が育ちにくくなります。
3. 活動圏が狭まるストレスから、子にイライラした姿を見せてしまう
いつも母親が近くにいてくれることは、子どもにとっていちばんの安心感をもたらします。
したがって、特に子どもが小さいうちはお母さんは欲張らずに、なるべく子どものそばにいて見守ってあげるようにした方がよいでしょう。
ただし、母親の行動範囲が狭まり、限定された地域の中で子どもと密着して生活していると、どうしてもストレスがたまります。
その結果、イライラした態度が続いてしまうと、子どもにはお母さんのそうした姿ばかりが印象に残り、不安な気持ちになってしまいます。
育てにイライラしないためにママができる3つのこと
相談相手を見つけておく
子育てに悩んだ時に、相談できる人がいないということはストレスを高める一因であるとされています。
育児に前向きなママは、旦那さんやママ友と話をする傾向にあるとされています。
旦那さんや他の家族、ママ友に相談できればよいのですが、話をした結果、さらにストレスをためてしまう場合もあるでしょう。
自分だけで対応しきれない問題は、信頼できる第三者や専門家に相談してみましょう。
自分の両親に相談するのはもちろん、身近なところでは園や学校の先生・塾の先生などに相談する方法もありますし、自治体ごとに無料の子育て相談窓口を設置しているところも多いです。
また、仕事と家庭の両立でイライラした場合には、職場の同僚や上司に聞いてもらうのもよいでしょう。
イライラの原因が、もし雇用や就業に関わる問題であればハローワークなど公的機関に相談することもできます。
相談相手は探せば見つかるものです。
ストレスをため込む前に、日ごろから相談できる相手を見つけておくとよいでしょう。
自分だけでやろうとしない
イライラしないコツは、全部を自分だけでやろうとしないことです。
母親が孤立して育児をすることが、ストレスをため込み育児困難につながることが分かっています。
相談相手を見つけることともつながりますが、自分だけで何とかしようとせず、サポートしてもらえる人を探しましょう。
育児面だけでなく、家事を家事代行サービスに頼み自分の時間を作ってみたり、週末の子供の世話をパパや両親、ファミリーサポートなどに依頼してみたりと人に任せることができるものは探せばいくつか見つかるはずです。
このようなサービスを上手に活用することで、イライラ解決の糸口が見つかるかもしれません。
手抜きできるところは手抜きする
完璧にこなそうとすることも子育てのストレスの原因になります。
近年、共働き世帯が増えたことで、家事の手抜きをサポートするサービスや商品がいろいろ登場しています。
自分にとっては家事の手抜きと思えるようなものでも生活に取り入れてみることで、時間にゆとりが生まれることも多いものです。
家事の手抜きできそうなものを検討してみて下さい。
育児ストレス限界がくる前に発散方法を紹介!
育児ストレスを限界まで溜め込まない
育児ストレスが限界まで溜まって、夫婦共に相手に八つ当たりするような状況を作らないようにすることです。
お互いに協力することが大切です。夫を上手く使って育児に参加させることも、妻として育児ストレスを溜め込まないための一つの方法です。
それ以外に、妻の育児ストレスが限界に達する前にできる発散方法についても、具体的にご紹介していきます。
子どもと一緒に泣く
育児ストレスが限界に達する前にできる発散方法としては、まず子供と一緒に泣くという行動を挙げることができます。
育児ストレスが溜まってくると、いろいろな感情が沸き起こってくることもあります。子供はよく泣くので、その時に一緒に泣いてしまうのです。
そうすることで、負担となっていたストレスが一気に発散されて気持ちが楽になっていきます。
ママ友との会話を楽しむ
育児ストレスの発散方法としては、ママ友との会話を楽しむという方法も効果的です。
ストレスが限界に達する前に、同じ境遇にある人と話しておくことで、より負担感が軽減されていきます。
悩みを共有することもできますし、お互いに子育てのアドバイスをすることもできます。
夫への八つ当たりを避けるためにも、ママ友同士で会話を楽しむのは効果的です。
自分を褒めてあげる
また、自分自身でできる育児ストレスの発散方法としては、自分を褒めてあげることも重要なポイントです。
ストレスが溜まってくると、どうしても自分の悪いところばかりに目が行きがちになりますが、自分を褒めてあげることで気持ちが楽になることがあります。
できていないところに目を向けるのではなく、できているところに目を向けることも効果的です。
子供の成長を一緒に楽しむ
子供の成長を一緒に楽しむことも、育児ストレスの発散方法としては有効です。この時に大切なのは、周囲の子供と比べないことです。
子供によって成長速度は違うものであり、早ければ良いというものでもありません。
寝かえりを打つようになった、離乳食を食べられるようになった、言葉を発するようになったなど、その子なりの成長を楽しむことが大切です。
悩みをSNSにアップ
育児ストレスの発散方法としては、イライラしたことや悩みについてSNSにアップしてみるのもおすすめです。
誰かに八つ当たりをするのではなく、ストレスが限界に達する前に、SNSでつぶやいてみるのです。
そうすることで、他のパパやママと悩みを共有することができます。
自分だけで抱え込むのではなく、他の親と共有することが大切なポイントです。
熟睡できる時間を作る
育児ストレスの発散方法としては、睡眠時間の確保も大切なテーマです。
実家に子供を預けたり、夫に子供を外に連れて遊びに行ったりしてもらって、自分はゆっくりと休むことも大きなストレス発散つながります。
子供と一緒にいると、どうしても熟睡することが難しくなってしまうのです。
第三者の力を借りることで、熟睡できる時間を作ることも大切です。
家事をサボる
育児ストレスの発散方法として、家事をサボることも効果的です。
完璧主義者の方ほど、何でもかんでもこなそうとしてしまいますが、無理をして頑張る必要はありません。
時にはコンビニ弁当で済ませてしまうなど、頑張り過ぎないことが大切です。
夫に料理を作ってもらうなどして、自分はくつろぐ時間を確保することも効果的なストレス発散方法と言えます。
家事代行サービスを利用する
家事をサボるという点では、家事代行サービスを利用するといった方法も効果的です。
日頃の育児ストレスの原因として、掃除や洗濯が引っかかっている可能性もあります。
そうした細かい積み重ねが夫への八つ当たりにつながってしまうこともあるのです。
多少料金はかかりますが、プロに家事を依頼することによって、自分の負担を軽減することも効果的です。
育児サークルへの加入
育児ストレスの発散方法として、育児サークルに加入するのもおすすめの方法です。
子育てをしていると、話し相手が少なくなり、どうしても夫に八つ当たりをしてしまうという妻も少なくありません。
そうではなく、サークルに入って、同じ境遇のママやパパと話すことで、ストレスを発散できるのです。
不安感や孤独感の解消という意味でもおすすめです。
保険センターへの相談
育児ストレスの発散方法として、保険センターへの相談もおすすめすることができます。
育児ストレスが限界に達してしまう前に、保険センターの保健師さんに育児に関する悩みや不安を聞いてもらうことで、ストレス発散につながることがあります。
保険師は育児のプロでもあるので、ママとしての不安や悩みに寄り添ってくれて、大きな安らぎにつながります。
保育園の一時預かりの利用
育児ストレスと向き合っていくためには、保育園の一時預かりを利用するといった方法も効果的です。
保育園では、養育者の不在やママの休養に対応するために、一時預かりといった仕組みをとっている場所も多いです。認可保育園でも対応してもらうことができます。
一時的に子供を預けることで、リフレッシュしたり休養したりする時間を作るのが効果的です。
友達と協力する
育児ストレスの発散方法としては、友達と協力し合うことも効果的な方法として取り上げることができます。
近くにママ友やプライベートで仲良くしている友達がいれば、一緒に子育てをするのもおすすめの方法です。
1人で子供を見るよりも、2人で見る方が精神的にも肉体的にも楽になります。子供同士で遊んでもらうこともできてつかの間の休息になります。
友達と食事を作り合う
友達と協力し合うという意味では、お互いの料理を作ってあげるといった方法も効果的なストレス発散方法となります。
子育てもしながら料理も作るというのが、妻にとっての大きなストレスにつながる側面もあります。
友達と交代でお互いの子供と自分たちの食事を作ることで、負担の軽減にもなります。ストレスを減らすことで、夫への八つ当たりも減ります。
ママ友とのランチ
育児ストレスの発散方法としては、ママ友とのランチもおすすめすることができます。
夜の飲み会に参加することは難しくても、ランチであれば何とか時間を確保できることもあります。
子供を保育園に預けている間にランチを楽しむのも効果的です。
いずれにしても、大人同士の会話を楽しめるような環境を用意することで、ストレスを軽減することができます。
夫を子育てに巻き込む
育児ストレスの発散方法としては、積極的に夫を子育てに巻き込むことも大切です。
そもそも夫への八つ当たりが増える原因として、夫が子育てに関与してくれないことが挙げられます。
それならば、夫にもっと子育てを行ってもらえば良いのです。「うちの旦那はやってくれない」とあきらめて八つ当たりするのでなく、お願いしてみるのも効果的な行動です。
夫に子育ての大変さを話す
夫としては、妻が子育ての大変さや苦しさを話してくれないと、妻は問題なく子育てをすることができているという認識をすることになります。
そうなってくると、ますます自ら子育てをしようとしなくなっていくのです。そうではなく、きちんと子育ての悩みや苦しさを話すことが大切です。
それが夫が子育てに関与しようとするきっかけにつながっていきます。
趣味を楽しむ
夫に八つ当たりするほどのストレスを抱える前に、自分の趣味を持ってそれを楽しむのも効果的なストレス発散方法につながります。
毎日朝から晩まで子育てを行っていると、知らない間にどんどんストレスが溜まってしまうものです。
子育て以外に楽しめる趣味を作ることで、自分をリラックスさせるのです。そうすることで、徐々に精神面も安定していきます。
子供を実家に預ける
子供を実家に預けることも、育児ストレス発散方法としては効果的です。
子育てをしていると、なかなか子供を預ける場所がないと苦しむ女性も少なくありません。
それが、夫への八つ当たりや他人への八つ当たりにつながっていくこともあるのが実態です。
1日でも実家に子供を預けてリフレッシュすることができれば、また子育てのやる気が沸いていきます。
心療内科に相談する
育児ストレスを抱え込んでしまって、精神的に大きなストレスにつながっている場合は、心療内科に相談してみることも効果的です。
ゆっくりとカウンセリングを受けることで、ストレスの原因がどこにあるのか分析してもらうことができます。
育児ノイローゼになっている可能性も否定することはできませんので、第三者に診てもらうことも大切なポイントです。
夫と子供と遊びに出かける
夫と子供と一緒にどこかへ遊びに行くというのも、ストレス発散方法としては効果的です。
近くの公園でもショッピングセンターでもどこでも良いので、家族で一緒に外に行くことで、気分転換を図ることができます。
普段家にいる時間が長い場合は、外の空気を吸うだけでも新鮮な気持ちになります。
それが明日への活力につながることもあるので効果的です。
一人で抱え込まない
育児ストレスを発散するための方法について理解を深めて、自分なりにできることを積極的に行っていくことが大切です。
とにかく子育ては一人で抱え込まないことが大切であり、他者と協力することがポイントです。
そのためにできることを着々と実行することが賢明です。
夫や友達、実家の家族も上手く使いながら、子育てを前に進めていくことが大切です。
まとめ(最後は行政の力を借りましょう!)
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