能力は遺伝で決まってしまう
だから、子どもの教育に過剰に期待しない!
これについて、反対意見はあるかと思います。
しかし、世の中では表に出ていない、その分野では常識なことなのです。
それは一体・・・
その謎を解くカギに、橘玲(たちばなあきら)さんの『言ってはいけない 残酷すぎる真実』があります。
今日は、遺伝と教育に関する勉強です。
ではスターーート!
橘玲(たちばなあきら)氏とは?
1959年生まれ。作家。2002年、金融小説『マネーロンダリング』でデビュー。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』が三十万部超のベストセラーに。『永遠の旅行者』は第19回山本周五郎賞候補となり、『言ってはいけない 残酷すぎる真実』で2017新書大賞を受賞。
絶対に言ってはいけない真実
本書で紹介されている学術研究によると、凶悪犯罪者がそうなってしまったのは、親や学校の教育の失敗ではなく、生まれつきそのような犯罪に走りやすい遺伝的な資質を持っていたからということです。
世の中に、子供の頭を良くするという子育て法は山ほどあるし、そのような塾も溢れています。
しかし、多くの学術研究によると、やはり人間の知能は遺伝的に決まる割合がかなり多いとのことです。
遺伝の他に、学業で成功するかどうかを決める重要な要素は、友人たちとの人間関係の中で自然と決まる役割なのです。
たとえば、クラスメートや遊び仲間内で、たまたま自分が勉強のできるキャラになれば、自らますますその長所を伸ばそうとするでしょう。
つまるところ、子供のために、親ができることはあまりないのなのです。
もし、これらが本当だとしたら、いや、おそらく本当なのですが、それは絶望的な話なのでしょうか?
すでに親になっている人たち、あるいはこれから結婚し、子供を作り、親になろうとしている人たちを、子育てに伴う重い責任から解放してくれるかです。
どう育てようと、子供たちの将来は、所詮は、遺伝的な資質や、親の知らぬところでできる偶発的な人間関係でほとんど決まってしまうのだから、いちいち責任を感じていてもしょうがないのです。
子育ては、なるようにしかならない。
じつは、親が小さい頃から必死こいて子供に勉強させても、6年生ぐらいになると、そうした早期教育の貯金があっても、後から勉強をはじめた素質とやる気のある子供にどんどん抜かれ、結局、最後は受かる子は受かるし、受からない子は受からない、というものでした。
結局、子供がどう成長していくかは、生まれたときにすでに決まっている遺伝的資質と、その後の、親が関与できない友人たちとの人間関係でほとんど決まってしまう、と本書には書いています。
だったら、みんなもっと気楽に子供を作って、適当に子育てしたらいいということなのです。
真実はただそこにあり、作り出さなければいけないのは、偽りだけなのでしょう。そして、すこしでもこの世で上手く立ち回りたいなら、まずはその真実を知る必要があるのです。
【動画で解説】
しかし~、遺伝で決まるのなら意味なくね!
となると思うのですが、そこは考え方!
そんなトップクラスにならなくても、得意分野は誰しも持っています。
それに気付いた方は世間で言う成功者になっているのです。
ここでは、現実を知ることで、無理な背伸びの教育ではなく、その子に合った教育をすることが重要であると認識する。
これが、とても大切。
気落ちせず、次にいきますよ。
母親の学歴が重要?
母親の学歴が高いと、子どもの学力も高くなると言われています。
主に子育てしている母親が教育熱心だと、子どもの学力が高まりやすいためです。
文部科学省が行った「平成 29 年度全国学力・学習状況調査」で、母親の学歴と子どもの学力を比較する調査を行いました。高学歴の母親を持つ子どもも、高得点を取る傾向があると分かったのです。
母親は子育てに関わる時間が長く、教育面でも主導権を握っています。
学歴の高い母親は向上心が高く、子どもを良い学校に入れたいと考えるでしょう。
そのためによりよい学習環境も用意するため、子どもの学力が高くなると考えられます。
他人と比べる教育はくない!
1.他人と比較すると…
他人と比較するのはやめましょう。
と言われますが、なぜだと思いますか?
それは他人と比較して、自分を卑下したり、相手を羨ましがったりして自分の心を消耗させてしまうことがあるからです。
例えば、職場で同僚たちの仕事の成果を自分と比較したり。ママ友同士で、子どもの発達具合や家計の懐具合を比較したり。はたまた、きょうだいそれぞれの立場を比較したり。自分が優位にいれば、安心できるから比較するのです。
なぜ安心できるのかと言うと、「社会的自己肯定感」が満たされるから。つまり、他人からの評価が良ければ基本的自己肯定感が上がるということです。
実はこれが落とし穴。「社会的自己肯定感」が高い人は「他人からの評価」という他人軸で生きていて、それによって自己肯定感が上がったり下がったりするわけですから、「いい子」であろうとしてしまう人です。小学校高学年以上に多いのですよ、実は。
こういう子供たちは要注意です。一番サポートが必要なのですが、明るく友達も多いタイプなので、必死にそう振る舞っていることに、大人たちは気づきにくいのです。これではストレスがたまり、心が疲弊するばかりです。
優位にいなかったらどうなりますか?「ああ、自分はダメだ」「自分は何もできない」などと自己否定をしてしまい、どんどん、「基本的自己肯定感」が低くなり、自信も失くしてしまうでしょう。他人軸の評価による比較はやめましょう。子供が陥っていたらやめさせましょう。
2.他人と比較してみてわかることもある
一方、他人と比較したからこそ、自分を理解できる、物事を改善できる、ということもあるのです。
例えば魅力的だな、と思った人と自分を比較して、自分に足りないものを見つけることができます。勉強ができる友だちと勉強方法を比較して、自分に足りないことを見つけることができます。
心理学用語では「モデリング」とも言います。モデルになる人物を見つけ、その人物をお手本にする、というものです。この人をモデルにしたい、と思うのは、自分にないものを持っているから、自分もこうなりたい、と思うからです。つまり、自分と比較しています。
このように相手の良い点を見つけ自分に取り込もうとするための比較は自己成長のためにとても良いことです。
まとめ
1 :子供がどう成長していくかは、生まれたときにすでに決まっている遺伝的資質と、その後の、親が関与できない友人たちとの人間関係でほとんど決まってしまう。
2:母親の学歴が高いと、子どもの学力も高くなると言われています。
3:他人と比べる教育はしない。
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