RioMayです!
先日、某元監督の著書を読んで、心に響きました。
読んだ内容を要約して紹介します。
人生に子育てになにかと役立つと思います!
職場や学校、私生活で悩んでいる方へ・・・
言葉の力は偉大です!
私は、仕事を通じて言葉は、人の人生を良しも悪しもする、武器だと思っています。
今回は、そんな悩んでいる方々へ、私が読んだ野村克也さん著者の本でいい言葉をまとめましたので、自信を持つきっかけになってほしいです!
- 野村克也さんに関して
- 第1章 たった一言が、その人の人生を変える
- ①「言葉の裏に何があるかが一番大事だ」
- ②「進歩とは変わることだ」(カラを破れずにいる人への言葉)
- ③「技術的限界にぶつかって、初めて新たな可能性がみえてくる」(自分の能力の限界に落胆している人への言葉)
- ④「人間は、人からの評価のなかで生きている」(上司の評価に不満を持つ人への言葉)
- ⑤「すべての始まりは、感じる力だ」(伸び悩んでいる人への言葉)
- ⑥「努力に即効性はない」(夢にくじけてしまいそうなひとへの言葉)
- ⑦「言い訳は進歩の敵である」(ミスをした選手への言葉)
- ⑧「何事も必死に取り組む期間がないと、大成しない」(伸び盛りの新人への言葉)
- ⑨「信頼関係が思ってもみなかった力を発揮する」(選手を化けさせる言葉)
- ⑩「真似ることから始めてみなさい」(技術習得に励む人への言葉)
- ⑪「個人記録とは自己満足以外の何物でもない」(本当の組織力をつけるための言葉)
- ⑫「人間的成長なくして、野球技術の進歩なし」(才能豊かだが思い上がった人への言葉)
- ⑬「味方のチャンスは、相手のピンチ「」(プレッシャーに押しつぶされそうな人への言葉)
- ⑭「言いづらいことを言うことで、信頼関係が生まれる」(信頼関係を築くための言葉)
- 第2章 「問いかける」ことで人は伸びていく
- 第3章 運命を変え、夢をつかむ「言葉の力」
- ①「平凡なことを繰り返すことが、非凡を生む」(基礎を身に付けようとする人への言葉)
- ②「まず、自分を知りなさい」(目標を見失っている人への言葉)
- ③「結果だけを見てると、大切なものを見失う」(結果ばかりを求めている人への言葉)
- ④「代わりの人間はいくらでもいる」(組織の本質を教える言葉)
- ⑤「技術力不足を、スランプの一言で片づけてはいけない」(不調を言い訳にする人への言葉)
- ⑥「細かいことを感じないやつは、大きなことは絶対にできない」(一流を目指している人への言葉)
- ⑦「やけくそはギブアップ、開き直りはチャレンジ」(勝負弱い人への言葉)
- ⑧「長所を伸ばすには、まず短所を鍛えよ」(新人への言葉)
- ⑨「固定観念が悪である」(新たな可能性を引き出す言葉)
- ⑩「君は自分のことを起用と思うか」(自分を見失っている人への言葉)
- ⑪「聞く前に、まずやってみなさい」(教えを乞うわれたときの言葉)
- ⑫「革命を起こしてみないか」(江夏選手を説得した言葉)
- ⑬「指導者のもっとも大事な仕事は、部下の意識改革だ」(部下の意識改革を促す言葉)
- ⑮「プロであるからには専門家になれ」(部下の知識欲を刺激する言葉)
- ⑯「人生の中で出会った人には意味がある」(人生を豊かにする言葉)
- 第4章 一人でも部下がいたら知っておく指導者の言葉
- ①「感情を動かす言葉だけが、人を動かす」(ミーティングをする際に心に留める言葉)
- ②「相手より先に、答えを言ってはいけない」(指導する人が常に忘れてはいけない言葉)
- ③「練習で1成長し、実戦で9成長する」(人を育てたいと焦る指導者への言葉)
- ④「2種類のミスを見分けなければならない」(部下のミスに直面した指導者への言葉)
- ⑤「誰に聞いてもいいという人という人間は、いいリーダーではない」(リーダーの資質とは何かを知る言葉)
- ⑥「ほめ言葉ほど、指導者にとって難しいものはない」(一流の人材を育てるための言葉)
- ⑦「指導者が派閥をつくると、組織はだめになる」(組織運営の基本を説く言葉)
- ⑧「組織の力量は、リーダーの力量以上にはならない」(初めて部下を持った人への言葉)
- ⑨「どれだけの人を育てたかが、リーダーの価値である」(リーダーの真価を知る言葉)
- ⑩「子を見れば親がわかる、選手を見れば監督がわかる」(リーダーが肝に銘じておく言葉)
- ⑪「いま言って分からないことを、教え続けなければならない」(人生を教えるための言葉)
- ⑫「人を射て法を説け」(部下の操縦に悩む指導者への言葉)
- ⑬指導者のための引き出しの作り方
野村克也さんに関して
野村 克也(のむら かつや、1935年〈昭和10年〉6月29日 ‐ 2020年〈令和2年〉2月11日京都府京丹後市出身、愛称は「ノムさん」「ムース」「ノムカツ」。血液型はB型。
選手としては、史上2人目の三冠王達成(世界のプロ野球史上初の捕手による三冠王)、選手出場試合数歴代2位、監督出場試合数歴代3位、通算本塁打数歴代2位(捕手としては最多)、通算安打数歴代2位、通算打点数歴代2位、通算塁打数歴代2位、通算打席数1位(11970打席)、通算打数1位(10472打数)、通算犠飛数歴代1位(113犠飛)、通算併殺打1位(378打)、ベストナイン19回受賞で1位などの記録を持つ。
また、監督としても「平成」(1989年1月8日 – 2019年4月30日)期間の最多勝利記録(1,053勝)を保持する。監督として1563敗は歴代1位。プロ野球では南海、ヤクルト、阪神、楽天の監督を歴任したほか、日本体育大学客員教授なども務めた。晩年の所属事務所はエフエンタープライズで、継子の団野村が運営するKDNスポーツジャパンがマネジメント代行を行っていた。元東北楽天ゴールデンイーグルス名誉監督
【出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)より】
第1章 たった一言が、その人の人生を変える
①「言葉の裏に何があるかが一番大事だ」
いくら指導者が素晴らしい言葉を並べ立てても、「その裏」に指導者自身の「欲」しかないのであれば、相手の心には絶対に響かない。
②「進歩とは変わることだ」(カラを破れずにいる人への言葉)
変化とは何かを失うものではなく、何かを得ることだ。
変化を恐れず、そこに楽しみを見出し、勇気をもって挑戦するものだけがさらに成長を続ける。
成長を阻むものとは、もしかすると変化を受け入れない自分自身ともいえる。
目の前の現実を好転させるには、まず、自分自身が変わるしかないのだ。
③「技術的限界にぶつかって、初めて新たな可能性がみえてくる」(自分の能力の限界に落胆している人への言葉)
技術的限界は誰にでもあることだ。落胆することはない。
そこから先に、いままでは気づかなかった新たな自分の可能性をみつけることができるはずだ。
技術的限界はあっても、自分の可能性を探求するということにおいては、限界ではない。無限である。
④「人間は、人からの評価のなかで生きている」(上司の評価に不満を持つ人への言葉)
まったく別人の人間の評価に囲まれて、我々は生きているという大前提を理解しなければならない。
このことを知れば、「俺はこんなにやっているのに、なぜ評価されないんだ」などと不満を言うよりも、評価する人間は何を望んでいるのか、そしてその評価をあげるためにはどうすればいいのかを考えるほうが、自分の人生を切り拓いていく近道だと納得できるだろう。
⑤「すべての始まりは、感じる力だ」(伸び悩んでいる人への言葉)
「人間の最大の罪は、鈍感であることだ」
人は感じるから、考えるのだ。そして自らの頭で考える人間は、困難にぶつかったときにも、解決策を自分のものにして成長を続ける。
何も感じない人間は、考えることもないので壁にぶつかったときに、もう一つステップアップできないのだ。
つまり。すべての始まりは「感じる力」なのだ。
⑥「努力に即効性はない」(夢にくじけてしまいそうなひとへの言葉)
日々の努力を続けられないのは、どこかで努力の効果がすぐに表れると期待しているからだ。
今日、素振りしたからといって、明日、打てるわけがない。
地道な努力を続けるうちに、じわじわと効果は表れるものだ。
⑦「言い訳は進歩の敵である」(ミスをした選手への言葉)
何か失敗するというのは、大いなるチャンスがあるものだ。『「失敗」と書いて。「せいちょう」と読む』という言葉も、私は好んで使っている。
人は失敗し、その悔しさから次はどうすればいいのかを考え、その対策を行動にうつしていく。
まさしくその一連の流れが、人間の成長である。
「言い訳」は、そういった機会を無にしてしまうものなのだ。
⑧「何事も必死に取り組む期間がないと、大成しない」(伸び盛りの新人への言葉)
「新到3年、皓歯を見ず」という言葉がある。
3年間は白い歯(酷歯)を見せることなく、無我夢中で物事に取り組みなさいという意味だ。
人は必死に取り組む時間がないと、絶対に大成しない。
これは長年球界を見てきた私の、偽らざる実感だ。
⑨「信頼関係が思ってもみなかった力を発揮する」(選手を化けさせる言葉)
「信は万物の基を成す」と言うが、自分を信じ、人を信じ、人に信頼されることで、思わぬ力を人は発揮するものだ。
⑩「真似ることから始めてみなさい」(技術習得に励む人への言葉)
自分のまわりを見わたせば、自分にはできないことを簡単にやっている人、自分には不得意なことを高いレベルでやってしまう人が必ずいるはずだ。
そういった人をお手本として、やり方を真似ていくのだ。
真似るなかで、必ずこれまで気づかなかった発見をするものだ。
それが、ステップアップのヒントとなるのだ。
⑪「個人記録とは自己満足以外の何物でもない」(本当の組織力をつけるための言葉)
仲間たちと一つの成果を挙げ、全員で喜び合うとき、利己的な目標達成がなんとも小さく見えてくるものだ。
そういう経験をじてきた個々が集まった組織が、本当に強いチームとなっていくのだ。
⑫「人間的成長なくして、野球技術の進歩なし」(才能豊かだが思い上がった人への言葉)
「人間社会」とは「人生」とは、「仕事」とは、といった野球以外の部分で自分なりの考えを持ち、人生全体の目的や意義から、目の前の野球技術の向上に取り組まなければ、一流にまでは伸びないのだ。
⑬「味方のチャンスは、相手のピンチ「」(プレッシャーに押しつぶされそうな人への言葉)
プレッシャーとは、感情的になり、客観的に事態を見られなくなったときに制御不能に陥ってしまうものだろう。
だからこそ、冷静に客観的視点を持って状況を把握、分析することで、我に返ることだってある。
⑭「言いづらいことを言うことで、信頼関係が生まれる」(信頼関係を築くための言葉)
厳しい言葉をかけられたとき、人は相手が本当に自分のことを思っているのか、それとも自分の保身のためのものなのか、瞬時に見抜くものだ。
もし自分の保身で叱っているのであれば、その言葉は相手の心に絶対に響かない。
しかし、相手のことを思っての厳しい発言は、必ず心に届くものだ。
第2章 「問いかける」ことで人は伸びていく
①「指導」ではなく「問いかけ」で人は伸びる
指導者の考えを押し付けてはいけない。あくまでも教えられたことを判断し、自分のために役立てるかどうかを決めるのは選手自身なのだ。
そういった主体性を奪わないためにも、「~と私は思うが、君はどうか」といった言い方を心がけた。
②「君はどうなりたいんだ」(潜在能力を引き出す問いかけ)
王はバットをひと握り余らせて、打ったホームランは868本。オレはふた握り余らせて657本。お前さんはバットを目いっぱい持って、これまで何本のホームランを打ったんだ?
③「君は何を求められているか、考えたことがあるか」(組織で機能しない人材を変える問いかけ)
組織のなかで機能しない人材とは、「俺が、俺が」の視点が勝ってしまって、組織からの視点で物事を見られなくなっている場合が多いものだ。確信犯的に「自分勝手」をしているのではなく、外からの視点が欠如している場合がほとんどだ。
④「君は〇〇が好きか」(選手の適性を見極める問いかけ)
厳しい言い方かもしれないが、「好きか」と問われて考えているようでは、そこに適正もあまりなく、自分を伸ばしていくこともできないかと私は考えている。
⑤「その根拠はなんだ」(選手の成長を促す問いかけ)
根拠を持って常に行動する人間は、考えていない人間よりはるかに成長していく。
これは野球だけに限らず、どんな仕事でも言えることだろう。
⑥「頭の片隅に何か引っかかる、それが教育だ」(部下に人間教育する際の問いかけ)
「いままで考えたことがなければ、考えてもいいんじゃないか」
「知らないよりは、知っているほうがいい」
いまは分からなくてもいい、長い人生のどこかで分かってくれればいい。
人間教育とは、それぐらい長い目で、根気強く考えなければならないものだろう。
⑦「ミスをしたときの問いかけで、人は伸びる」(成長への原動力を喚起する問いかけ)
「プロとして恥ずかしくないのか」
「まあ、こんなもんだろう」と考えている人間は、成長できない。
現状に満足し、現状維持を望んだ瞬間、人の成長は止まるものだ。
⑧「本質的な問いかけが、壁を乗り越えるヒントになる」(なかなか結果が出ない人への問いかけ)
「自分にとってのこの仕事はなんなのか」
「この仕事の本質は何か」
本質的な質問を投げかけ、仕事に対しての深い理解へと導いていくことが大切だと考えている。
そこに必ず、壁を乗り越えていくためのヒントがあるはずだから。
第3章 運命を変え、夢をつかむ「言葉の力」
①「平凡なことを繰り返すことが、非凡を生む」(基礎を身に付けようとする人への言葉)
人を非凡なレベルにまで成長させるものはなんだろうか。
そこには、何か特殊な方法論があるわけではないと私は思っている。
当たり前の平凡な努力の積み重ね、そこから大きな飛躍を可能にするのだと考えている。
②「まず、自分を知りなさい」(目標を見失っている人への言葉)
「自分をまず知りなさい」
「自分がどういった駒だったらチームで生き残っていけるか、しっかり考えなさい」
みな、華やかな主軸選手にばかり目が行くが、実際は、個々の役割を認識している多くの脇役たちがいて組織は動いている。
たとえ主役になれなくても、まだまだ自分の可能性は無数に広がっているという事実に気づかなければならない。
③「結果だけを見てると、大切なものを見失う」(結果ばかりを求めている人への言葉)
「仕事は結果より、プロセス重視である」
安定的な実欲をつけるためには、やはり日々、プロセスのほうを重視して取り組むべきだ。
④「代わりの人間はいくらでもいる」(組織の本質を教える言葉)
「代わりの人間はいくらでもいる」、これが組織の本質なのだ。
そのことを悟り、自らを高め続けあっれるものだけが、一流の域まで行くと私は考えている。
⑤「技術力不足を、スランプの一言で片づけてはいけない」(不調を言い訳にする人への言葉)
「へぼにスランプはない。あるのは一流選手だけだ」
と言っていたが、力量のなさ、技術力のなさをスランプの一言で片づけるような、選手の言い訳は許さなかった。
⑥「細かいことを感じないやつは、大きなことは絶対にできない」(一流を目指している人への言葉)
実際、名選手と言われる選手たちは、「細かいことを感じる力」に長けているものだ。
以前、ヤクルトの監督時代、落合博光がバッターボックスに入る際に必ずする仕草が気になって仕方ないことがあった。
⑦「やけくそはギブアップ、開き直りはチャレンジ」(勝負弱い人への言葉)
勝負事は、一か八かのチャレンジをしなければいけないときがくることがある。
そのため、さまざまなデータを集め根拠をもって勝負に臨むものだ。
その根拠の部分が欠けていて、ただやみくもに賭けに出るのは、ただのやけくそでしかない。
⑧「長所を伸ばすには、まず短所を鍛えよ」(新人への言葉)
育成の初期段階では選手たちに、「長所を伸ばすには、まず短所を鍛えよ」と厳しく言い続けた。
人間は、放っておけば欠点に直面しようとしないものだ。
⑨「固定観念が悪である」(新たな可能性を引き出す言葉)
新人選手や移籍してきた選手などは、指導者が「この選手はこういうタイプである」などといった固定観念で見てはいけない。
場合によっては、そういった固定観念が、その選手の可能性をつぶすことだってある。
⑩「君は自分のことを起用と思うか」(自分を見失っている人への言葉)
小早川がここまで化けたのも、ヤクルトにやってきて自分自身を見つけなおし、不器用である自己を認識したからにほかならないと私は考えている。
⑪「聞く前に、まずやってみなさい」(教えを乞うわれたときの言葉)
「聞く前に、まずやってみなさい」
それを問題意識も高まらないまま、手とり足とり指導者が教えても、その選手には教えたことがほとんど身につかないだろう。
⑫「革命を起こしてみないか」(江夏選手を説得した言葉)
なぜ、あのとき最終的に、江夏が私の提案を受け入れてくれたのか、その答えは彼に聞く以外、知る由もない。
ただ、「革命」という言葉が、彼のプライドをくすぐったという側面があったのは確かだろう。
そして、野球人としての彼の将来を思い、1カ月以上も説得し続けた私の真剣さも、彼を動かした一つの要素だったのかもしれない。
⑬「指導者のもっとも大事な仕事は、部下の意識改革だ」(部下の意識改革を促す言葉)
考え方が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人アックが変わる
人格が変われば運命が変わる
運命が変われば人生が変わる
⑮「プロであるからには専門家になれ」(部下の知識欲を刺激する言葉)
「プロとして、専門家になりなさい」という言葉に、プライドや知識欲が刺激されないような選手ではだめなのだ。
⑯「人生の中で出会った人には意味がある」(人生を豊かにする言葉)
日本の総人口約1億2千万人といわれ、ほとんどの人と一度も会わないまま人生を送っていくなかで、出会ったということは、それだけでその人と何かの縁がある。
どんな人と出会っても、必ず意味があるものだと私は考えている。
第4章 一人でも部下がいたら知っておく指導者の言葉
①「感情を動かす言葉だけが、人を動かす」(ミーティングをする際に心に留める言葉)
いま思い返せば、この原因は指揮官である私の気のゆるみ以外の何物でもないのだろう。
優勝してしまうと、自分では油断したり、気をゆるめた自覚は毛頭ないのだが、どこかでボッとしてしまっている部分がでてきてしまう。
②「相手より先に、答えを言ってはいけない」(指導する人が常に忘れてはいけない言葉)
また質問することで、選手の口から答えが出れば、それは言った人間の責任感となっていく。
誰かに言われてやるのではなく、自分で言ったことには、誰しも責任感を持って取り組みものだ。
それがひいては、組織を強くする選手個々の使命感にもなっていく。
だから「答え」は選手に言わせるべきだ。
③「練習で1成長し、実戦で9成長する」(人を育てたいと焦る指導者への言葉)
選手たちが目に見えて伸びていくのは、実戦経験を得たときだ。
そのことを心得して、選手たちがその機会を得られるよう、サポートしていくことも指導者にとっては大切な役割だ。
④「2種類のミスを見分けなければならない」(部下のミスに直面した指導者への言葉)
まず、ミスにも2種類があると思うのだ。
その状況に対して、しっかり準備をして臨み、たまたま結果が出なかったのか、失敗なのか、それともやるべき準備を怠ったために犯した失敗なのかどうかを見分けることが指導者には求められる。
「指導者は結果論で叱ってはいけない」
とはコーチたちにも言い続けてきた言葉であり、私自身にも戒めの言葉としていつも心にとめていたものだ。
指導者とはついつい目に見える結果で叱責してしまう傾向があるが、そのミスの背景がいかなるものなのかを見極めなければならないだろう。
⑤「誰に聞いてもいいという人という人間は、いいリーダーではない」(リーダーの資質とは何かを知る言葉)
私は「人の悪口を言わないような人間は信用できない」と考えているが、それは、悪口とは自分なりの視点や考えがあるから出るものであり、また、その発言者の本心の部分でもあるということを言っている。
つまり自分の考えを持ち、本心を語るものは信用できるということだ。
⑥「ほめ言葉ほど、指導者にとって難しいものはない」(一流の人材を育てるための言葉)
選手がこれまで誰にも認められず必死に励んできたことが、ようやく形となって表れてきた、ようやく実食をつけてきたという段階こそ、ほめるときではないだろうか。
ほめるという行為は、ある意味、その人間のレベルをさらけ出すことである。
ピント外れなことでほめれば、言われた方も「こんなことでほめるなんおかしくないか」と考えるのだ。
⑦「指導者が派閥をつくると、組織はだめになる」(組織運営の基本を説く言葉)
人事の面でも、派閥は大きな弊害だ。
私が派閥を作らなかった理由は、コーチや選手に「野村色」をつけてしまうと、彼らも将来的に困るかもしれないと考えたからだ。
⑧「組織の力量は、リーダーの力量以上にはならない」(初めて部下を持った人への言葉)
口では立派なことを言って、部下を指導していきながら、リーダー自身がいい加減な姿勢で野球に取り組んでいたら、それは必ず選手にも伝染する。
指導者のレベルが下がると、組織のレベルも下がるのだ。
これはどの組織においても、同様のことだろう。
⑨「どれだけの人を育てたかが、リーダーの価値である」(リーダーの真価を知る言葉)
たしかに財産を遺すことも、仕事で業績を遺することもたいへんなことであるには違いないが、人を遺すことはそれ以上に困難なことであり、また大切なことでもある。
そして人を遺すことによって、財産や業績もついてくる。
私はそういう意味もこの言葉には込めている。
⑩「子を見れば親がわかる、選手を見れば監督がわかる」(リーダーが肝に銘じておく言葉)
「大いに俺の目を意識して野球をしなさい」
監督にアピールしようと思えば、あたらめて監督がどういうチーム作り、野球をしようとしているのか考えなければならない。
そしてそのなかで、自分をどういう選手としてアピールすれば、監督の使いたい選手として選べれるか。
こういったことを考えるきっかけとしても、「俺の目を意識し野球をしなさい」と私はよく言った。
⑪「いま言って分からないことを、教え続けなければならない」(人生を教えるための言葉)
「いま話したことは、ここにいる君たちにはまだ分からないかもしれないが、歳を重ねるうちに少しずつ分かってくるはずだ」
いま言って分かることだけでなく、いま言っても分からないことに「大事」なことがあり、それを指導者が言い続けることが人間教育である。
⑫「人を射て法を説け」(部下の操縦に悩む指導者への言葉)
私が彼らから学んだもは、「人を見て法を説け」といったことだった。
指導者は、そんな人間にも同じ言い方、同じアプローチをしていてはだめなのだ。
⑬指導者のための引き出しの作り方
私は歴史書をはじめとして、政治、経済、科学、文学まで、ありとあらゆる本を読破した。
とくに中国の古典の言葉には、「野球にも結びつくことが多い」と感心していた。
説得力を持った言葉、深みのある言葉など、さまざまな言葉を身に付けておくことは、指導者に欠かせない能力である。
また、その大いなる助けとなるのが、読書といっていいだろう。
【言葉の力に関する参考動画】
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
皆さんに愛されるブログ記事を書き続けるので、今後も愛読をお願いしますね!
【このブログ記事を書いた人の自己紹介】