子どもが言うことを聞かないのでイライラする~!本当はダメだと思いながらも、つい、命令・指示口調になってしまう。
そんな悩みを回避するため、考える子どもを育てるコツを勉強しますね!
現状はどうですか?
こんな経験はありませんか?
早く宿題をやりなさい!
うるさいな。今やろうと思っているんだよ!
早く宿題をやりなさい!
お母さんこそ、早くごはんを作ってよ。
早く宿題をやりなさい!
はーい!(ゲームをやり続ける・・・)
反抗されたり、話の趣旨をそらされたり、聞いているふりだけだったり・・・。
そこには、親が子どもに対して望んでいる行動は起こりません!
①親は指示・命令する
👇
②子どもは必ずしも納得しない
👇
③子どもは行動を起こさせない
👇
④親はイライラする・・・①へ
の悪循環に陥りがちです。放置すれば、どんどん深みにハマっていきます!
本当は・・・子どもに指示も命令もしたくない、自分で行動できるようになってほしい。
そう願っているうちに、思いとは逆のことが起きてしまうことがありますよね。
子どもの方から会話が始まる場合も、親が一方的にアドバイスしたり、答えを教えてしまったりすると、やはり悪循環に陥ってしまいます。
あ~~、今日は宿題がたくさんあるんだよな~。
だったら、ダラダラしないで、さっさと終わらせたら?
そうは言われても、その第一歩が踏み出せないのですから、納得がいきません。この先子どもがどんな反応を示すかは想像できますね!
この会話からわかることは、「子ども自身が納得していなければ、なかなか行動が起こらない」ということです!
親や周りの大人たちが指示・命令したり、答えを教えてしまったりすると、子ども自身の納得感が生み出されないことが多いものです。
大人でも、会社で納得できないことを指示・命令されたら、張り切って取り組もうという気持ちにはなれないでしょう。
困りごとは聞いてみる
どんな人でも、自分が話したいことなら口数が多くなるものです。
相手と会話をしたいときは、相手が話したいことを話題にするとうまくいきやすくなります。
多くの子どもたちは、「自分の抱えている困りごと」を話題にすると、会話のきっかけになりやすい。単に「どんなことで困っているの?」と聞いてみる。
「今日の宿題は?」「今週の目標は?」と聞かれても、即答するのが難しいものです。
だから困りごとにスポットを当てて、困りごとを聞いてみる。
すると、子どもらは、悩みごと、面白くないこと、ムカつくことなど・・話をしてくれます。
子どもに
「どんなことで困っているの?」
と質問し、1つの言葉が出たらその言葉をオウム返しします。
そして
「他には?」
とうながし、ただただ困りごとを聞くだけです。
指示・命令もしないし、答えも教えません。発言内容について、良いとか悪いなどの評価もしません。
子どもは、自分のこと、それも一番解決したい困りごとを話しているだけ。
そうすると、対話が成立するようになります。
子どもが大きくなってくると、何を考えているのか分からない感じになるかもしれませんが、実際は違います。子どもに自分と同じ考えを理解させようと介入するから、対話が成立しなくなるだけなのです。
もちろん、すべての子どもが大きな問題を抱えているわけではありません。問題をかかえているように見えない「いい子」「できる子」もいます。
子どもが問題を感じていない場合は、
「もし心配があるとしたら、どんなことかな?」
という聞き方が役立ちます。
「もし心配があるとしたら」という言葉をはさむと、「心配などないと思っているけど」というメッセージを暗に伝えることができます。
この言葉がないと「本当は心配ごとがあるのに隠しているんだろう。正直に全部話せ!」というニュアンスになり、全く違うコミュニケーションになってしまいます。
そして驚くことに何も問題など抱えてない優等生タイプの子どもさえ、
「もし心配があるとしたら」
と聞いてみると、多くを語ってくれるのです。
親として、子どものことをいかに分かっていなかったのかに気づかされる瞬間です。
時には・・・
問いかけてもすぐに言葉が返ってこないで、沈黙が訪れることもあります。
そんなときも、あせる必要はありません。楽しい気持ちで、ゆったりと1分ほど待ってみる。
この時間は、ダイヤモンドのように貴重です。
子どもが一生懸命に考えて何が問題なのかを言葉にしようとしている、まさに「自分の頭で考える子」が育つ瞬間だからです。
すぐに言葉が出てこなくても、赤ちゃんの誕生を待つかのように、幸せで、穏やかな気持ちで、心の中で応援しながら待ってほしいかな。(笑)
答えを待った結果、子どもから「〇〇を〇〇したい!」と驚く発言が出てくるかもしれませんが、同意する必要はありません。
まずは、子どもがそういう考えを持っていることを、受け止めるだけでいいのです。
ここで、大人の意見を押さえつけても反発される。
親子の会話が悪循環に陥てしまう1つの原因として、子どもが親を信頼していないということがあります。
話をまともに聞いてもらえなかったり、頭ごなしに否定されたりという経験が重なると、この傾向が強くなっていきます。
だからこそ、まずは言ったことをそのまま受け止めることで、そこに子どもと小さな信頼関係が築かれ、会話の扉が開くのですよ!
まとめ
子どもの納得感とやる気を高める対話方法
1子ども(困りごと)を話題にする
「どんなことで困っているの?」
「他には?」
「もし心配があるとしたら、どんなことかな?」
2発言をそのまま受け止める
子どもが言ったことをそのまま繰り返すだけでも、受け止めてもらった感じ、信頼感が生まれます。
また、同じ言葉を繰り返すことで、子どもが言葉の不明瞭な部分に気づき、自分で考えて訂正するようになります。
3付箋に発言をそのまま書き、貼り、残す
子どもの発言を書くこと、貼ることで、子どもの考えをきちんと取り上げられたという印象を与えることができます。
また、付箋を見えるように残すことで、子どもが何度でも思い出したり、復習したりできるようになります。
4穏やかな気持ちで、言葉が出てくるのを待つ
すぐに答えが返ってこなくても、目安として1分くらいは待ってみましょうね!
この時間に、子どもは脳をフル回転させています。
少し待っても答えがでないときは、それまでの発言が記録された付箋をもう一度読み返して、(困りごと)を繰り返すのも有効。
5(困りごと)を活用して(理想の状態)を言葉にする
「〇〇で困っているんだよね。じゃあ、どうなったら理想だろう?」
(困りごと)と(理想の状態)は、付箋の色を変えておくと、情報を視覚的に整理するのに役立ちます。
【関連ブログ記事】
【このブログ記事を書いた人の自己紹介】