今日のテーマは、子育ての中で子どもの成長に???
と疑問を思っている方はもちろん、子育てに励んでる方もに知ってほしいテーマです!
この智識を知っているだけでも、自分自身が大きく成長しますよ!
今回のテーマ
『子どものADHDとは?』
子育てをされる家庭の中には、発達障害のお子様を育てている方がおられます。
今日は、発達障害の中でも「ADHD」をテーマにして、「ADHD」のお子様を育てている家族の方は勿論、「全く知らなかった~」という人にもわかるように話していきます。
「ADHD」を知る
「ADHD」とは、発達障害の一つで、日本では「注意欠陥多動性障害」と言われています。
ADHD=Attention‐Deficit/Hyperactivity Disorder
注意欠陥と多動性障害という2つの意味の複合語をいう。
◎ADHDの子の特徴
①忘れ物が多い
②物をなくしやすい
③落ち着きがない
④物事を順序立てて行うことが難しい
⑤衝動的
⑥順序を待つことが難しい
こういった行動特性は、もともと子どもが持っているものですが、ADHDの子はその行動のために周囲の理解がなかなか得られず、日常生活を送るうえで様々な困難を抱えながら生活しているのです。
ADHDの症状?①「忘れ物」が多くて困っている
ADHDの子どもには、3つのタイプがある。
の子の3タイプがあります。
「忘れ物」が多いのは、この「不注意」が強いタイプの子に見られる症状なのです。
医師が「心の病気(精神疾患)」の診断をする際に基準としている「DSM-Ⅳ」では、「不注意型」の特徴として
「課題や活動に必要な物をしばしばなくす」
「直接、話しかけられても、聞いているように見えな」
「様々な課題や遊びにおいて、注意力を持続することが困難である」
などの特徴を挙げています。
このタイプの子は、宿題や鉛筆、教科書などの忘れ物が多く、授業中にぼんやり外を眺めていたりするのです。
集中力に欠け、うまく指示に従えないのも特徴ですよ。
不注意型(注意欠陥型):忘れ物が多い、物事を順序立ててできない、物をなくす、勉強や遊びに集中できない、人の話を聞けない、すぐに気が散る、最後まで物事を続けてできないなど
多動性・衝動性型:そわそわして体を動かしている、授業中に責を立ってウロウロする、質問が終わらないうちに答え始める、他の人を邪魔する、突然奇声を発したり突発的に走り出したりする
混合型:不注意型、多動型性・衝動性型の両方を持つ
ADHDの症状?②衝動的な行動で「友人関係」がうまくいかない
ADHDの大きな特徴に「衝動性」があります。
そのため、友だちとの気持ちの行き違いが原因で、自分を抑えることができなくなってしまったりするのですよ。
周りからは、突然怒ったり暴れたりといった行動をとったように見られがちで、「キレやすい子」と思われて距離を置かれてしまうことがあるのです。
一見、本人がいじめっ子になっているようですが、そんな行動を友だちにからかわれたり、嫌がれたりして逆にいじめの対象になることもあります。
さらに先生から「叱っても反発ばかりする」といったレッテルを貼られてしまうと、本人にとって集団生活を送ることが大変苦しくなってくるのです。
「なぜ自分はこうなんだろう?」と悩み、疎外感を深める原因ともなるのですよ!
衝動的な行動から友だちとのトラブルが続くような場合は、ADHDの診断基準に当てはまるかどうか、子どもの行動を注意深く観察してみてください。
ADHDの子の「衝動性」は悪循環に陥ることがある
①自分を抑えられない👉②衝動的な行動をとる👉③親や先生に叱られ、友だちから嫌われる👉④孤独を感じ、疎外されることに敏感になる👉⑤さらに衝動的になる👉①へ
ADHDの症状?③「集中力」がまったくない
ADHDの子どもは、集中しなければならない状況でも集中し続けることができない!
通常、私たちは、たくさんある情報の中から自分に必要な情報だけを選別することを自然に行っているます。
ところがADHDの子どもは、必要なものだけに神経を集中させることがどうしてもできないのです!
学校では、先生の話を最後まで聞けないため、授業内容をしっかり把握できなくなったりするの。
そのため、学習が遅れが生じてしまいがちになるのです。
また、団体行動の場面でも一人だけ違った行動をとってしまうことがあるのですよ。
家庭では、ひとりで宿題をしていても、テレビの音や机のまわりにあるほかの本に気を散られて、なかなか進まないのです。
また親の話を注意して聞けないので「反抗的な子」と思ってしまいますが、本人は決して悪気はないのよ!
集中しなければならない場面で気が散ってしまう
①気が散って一人で勉強をすることができない
②テレビ、マンガ、おもちゃなど次々に気を取られ宿題が進まない
③先生の話を集中して聞けないため、授業についていけない
④必要なものだけに神経を集中させるため、授業の内容を把握できない
⑤みんなが整列しているのに、ひとりだけ列に並べない。団体行動がとれない。
ADHDの症状?④「落ち着きがなく」動きまわってしまう
子どもは、電車の中や店の中などで騒ぎ出してしまうことがよくありますよね。
小さいうちは、「場の空気」をうまく読むことができないのです。
そのため、子どもは静かにしていなければならない状況なのかどうかを理解することがなく、動き回るのです。
一般にこういった行動は、大人につれて少なくなります。
周りの大人に注意されたり、経験を積み重ねたりする中で「今は騒いではいけないのだな」ということに本人も気づき始め、行動を慎むことができるようになります。
しかし・・・
ADHDの子は、言い聞かせても騒いでしまう様子が様々な場面で見られるのです。
就学前は「あの子は活発だから」と見てもらえたことも、小学校に上がるとだんだんそうはいかなくなり、本人も困惑を関感じるようになるのです。
騒いではいけない状況がわからない
◎ADHDの子は・・・
成長しても「ここでは騒いではいけない」ということがわからない。静かにしていなければならない場所だと気が回らないため、騒ぎ出す。
◎ADHDではない子・・・
「ここは騒いではいけないところなんだ」という事が段々わかってくる。やがて行動を慎むことができるようになり、静かにしなければいけない場所では騒がなくなる。
ADHDは「赤ちゃんの頃から」あるものなの?
ADHDはいつ頃からわかるものなの?
ADHDは生まれつきのもの
だから
「ADHDの赤ちゃん」もいる
ということになるのです。
しかし・・・
ADHDは集団生活をしてみてはじめて気づくことが多い障害。
そのため・・・
2〜3歳での診断は通常は行わないし、専門医でもこの年齢で正確な診断をするのは難しい。
そもそもADHDは「日常生活に支障」が出てはじめて診断されるものなのです。
◎ポイント
ADHDは生まれつきの障害である。
そのため、がんなどの一般の病気のように「診断が早ければ早期に治療を進られたのではないか」「症状を食い止められたのではないか」というような考え方は当てはまらない。
集団生活を通じて気づくケースが多く、本人が日常生活に困惑を感じるようになっはじめてADHDと「診断」される。
ADHDかどうかの「線引き」はどこでする?
日常生活に支障がなければADHDではない
大前提:社会生活上の困難がある
そのうえで・・・
・その行動は社会生活に支障をきたすほど激しい
・家庭・学校・習い事など、2か所以上の場で多動性・衝動性・不注意が見られる
・日常生活上、本人に困難が生じており、明らかに社会に適応できていない
・・・といった項目をチェックする
これによって・・・ADHDの可能性
ただし、日常生活に支障がなければADHDとは診断しない
◎ポイント
診断はADHDというレッテルを張るためのものではない。
今後、その子にどういう対応をしていくかを考えるためであるのですよ。
「親の育て方」が原因で、ADHDになってしまうの?
ADHDは「親の育て方」が原因ではない
ADHDの子どもが、自分の衝動を抑えようとする能力が不十分なのは・・・
「育て方」や「しつけ」のせいではない!
生まれ持った「行動特性」であり、親のせいではない
◎ポイント
先生や周りの保護者からきつい意見は厳しい視線があるかもしれない。
しかし、「育て方やしつけの問題ではなく、生まれ持っての行動特性なのだ」と、はっきり伝えるべきです。
子どもの行動に対しては親に責任がありますが、その症状の原因が親にあるわけでないのですよ
ADHDは「遺伝」する? それとも「環境」が原因?
ADHDの原因とは?
ADHDは「家族性」があるといわれている
「家族性」というのは、家族に糖尿病や近視の人がいると、自分もそうなる確率がやや高いという程度のものです。
親がADHDだからといって、その子どもが必ずADHDになるとは限らないのですよ。
◎ポイント
・原因の遺伝子がすべて特定できているわけではない
・多数の遺伝子が関与していると考えられている
・家族性であっても症状があらわれないケースがある
・生育環境や胎児の子宮内での環境が関係しているといわれている
両親のどちらかがADHDとなる確率は最大で50%だといわれている
ADHDかも?と迷ったとき、どこへ相談すればよい?
ADHDの行動が原因で本人が日常生活に困惑を感じたり、親のストレスが多い場合は、病院で診てもらうのが一番です。
ADHDの専門医がいるのは、大学病院や総合病院の
「小児科(小児科神経科)」や精神科なら
「児童精神科」のあるところへかかります。
いきなり大きい病院や専門医にかかるのは抵抗がある人は、まずかかりつけの医師に相談するのも一つの方法ですよ。
最近は、小児科専門医でADHDの知識を持つ人も増えていますし、医療機関の知識も豊富。話を聞いてもらい、専門の医療機関に紹介状を書いてもらうのも良い方法ですよ!
「自閉症」とADHDはどう違うの?
対人関係がうまく築けない「自閉症」💁♀️
◎自閉症の主な特徴
①対人関係がうまく築けない
自閉症の場合、周囲の人に注意を払わない、話しかけても返事がないといった特徴があるのです。
ADHDの場合は、対人関係を築くことができるのですよ。
②言葉の遅れがある
3歳を過ぎても言葉が出てこないような場合は自閉症が疑われます。
ADHDの子の中には順序立てて話をすることが下手な子もいるが、言葉の遅れはないのですよ。
③特定のものに対して強く執着する
自閉症の子は、ひとつの遊びやおもちゃにこだわって、長時間にわたって遊び続けたりするのです。
ADHDの子は、集中力がないため、すぐほかのことに興味がうつるのですよ。
「アスペルガー症候群」とADHDはどう違うの?
「アスペルガー症候群」は、自閉症と同じく「対人関係がうまく築けない」「ひとつのことにひどく執着し、こだわりを持つ」といった特性を持っているのです。
自閉症との違いは、言葉や知能の発達に遅れがないこと。知能に遅れがない自閉症(高機能自閉症)とよく似ているのです。
しかし、アスペルガー症候群の子は、「相手の気持ちをくむ」「言葉の裏を読む」といった能力が不十分なため、他者とのコミュニケーションがなかなかとれないのですよ。
また自分がこだわっている対象に変化が生じると、とたんにパニック状態になるなどの症状も見られます。
行動の原因を理解することは難しく、人間関係がうまくいかなくなりがち。
その意味では表面ではADHDと共通するけど、ADHDの子は、相手も気持ちを思いやることができます。
ただ、衝動的な行動が原因で、結果的に対人関係がうまくいかなくなるだけなのですよ。
まとめ
親御さんの中には、一人で悩んでおられる方が多いと思います。
「他の子と何か違う?」「このままではいけない」
といった、自分が経験したことないことに対して考えが呪縛してしまう危険がある。
そう、経験がないから心配になるのは当然だし、人間の本能なの。
まずは、これを理解して。
そして、こう考えるの。
「他の子と違うけど、ここが得意」「昨日より成長した」
と、新しい見方をすれば、あなた自身も成長するし、
知らなかった発達障害に関する勉強もすると思うの。
何も知らない人に教えてあげてほしいの。
日本の中には、子ども発達障害で悩んでいる親御さんは結構いるのよ。
あなただけじゃないのよ。心配しないでね!
ADHDに関する知識をもっとしりたい方は・・・
【NHK健康チャンネル】 https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_347.html
【参考:ダウン症のことも知ってほしい・・・関連ブログ記事】
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【このブログ記事を書いた人の自己紹介】
①「不注意」が強くあらわれる子
②「多動性・衝動性」が強くあられる子
③どちらの症状も同じくらい前面に出ている「混合型」