お金を増やすのは、誰もが望んでいることですよね!しかし、リスクが伴うから、どうしても安定を求めてしまう!しかし、安定では現状が変わらない。こんなジレンマを打ち抜くために、今日は、リスクの勉強をしましょう!
あなたはリスクを負えるか?
お金を増やすためには当然、失うリスクも伴う、この話をする前に面白い小説があるので紹介しますね。大富豪が多いユダヤ人の子どもらが母親から教育を受けている物語です!
キツネと葡萄(ブドウ)畑
ある日、キツネがブドウ畑のそばを通りかかった。
あまりに美味しそうなブドウが垂れ下がっているので畑に入って取ろうとした。
ところが、葡萄はしっかりと柵に囲まれていて、太ったキツネはその隙間を通れない。そこでキツネは考えた。
「よし、それなら野ウサギを捕まえるのをやめて何日も空腹を我慢すれば、痩せて柵の隙間を通れるようになるに違いない。」
キツネは餌を摂る狩りをやめて自分の巣の中に何日もこもって、空腹をじっと我慢した。
やっと柵の隙間を通れるくらいに痩せてきたので、フラフラになりながら巣穴から出て、葡萄畑を全部食べつくしてしまった。
キツネは、自分のお腹がブドウでパンパンに膨れ上がって、入ってきた柵を通り抜けられなくなっていることに気づいた。このままでは、自分の巣穴に戻れない。
そこで、ふたつの方法を考えた。
①:食べたブドウを全部吐き出して胃袋を元のペシャンコに戻す
②:ブドウの木の間に身を隠して、入ったときと同じように痩せるまで待つ
ここで問題
キツネはどちらを選択するでしょうか?
これはユダヤの母親が子どもに語って聞かせる小説です。
キツネのとった行動をこどもに判断させ、その答えにさらに突っ込んだ質問をしながら、キツネがとり得るような適切な行動を子どもに考えさせる。
皆さんなら①と②のどちらを選択しますか?
多分②を選択する方が多いかと思います。
①を選択すれば、猟師に見つかるリスクはないが、せっかく食べた美味しいブドウをすべて吐き出さななければなりません。
巣穴で我慢して痩せた努力が水の泡になってしまう。一度手にした成果を手放すのはとても勇気のいることであり、①を躊躇なく選ぶ人は少ないと思います。
だったら、一か八かで猟師に見つかるリスクを冒しても。成果を得るほうに賭けてみる、②の選択もある。
出たとこ勝負の潔さ、といえば聞こえはいいかもしれない。
しかし、運が良ければ、猟師に見つからないかもしれないという希望的観測から、何の用心も対策もしないのであれば問題があります。
ユダヤの母親は、子どもがどちらを選んだら正解というのでしょうか。
おそらく①と答えても②と答えても首を縦に振ることはないでしょう。
この場合、①も②も最適な答えではないのです。
全部吐き出せば、何日も空腹を我慢した甲斐がないし、柵の中にとどまれば命の危険があってリスクが大きすぎるのです。
それでは、ブドウを最初からあきらめるかといえば、そうではないです。
状況を分析し、どうすればリスクを最小限に抑えながら、最も多くを得ることができるのか。
ユダヤの母親が子どもに教えるのは、最小リスクで最大効果をいかに生み出すかということなのですね!
ユダヤの子どもたちの一番多い答えは、
「いつでも柵の隙間から出られるように、胃袋が満腹になるまで食べない。」「何日もかけて少しずつ食べる。」でしょう。
日本にも「腹八分目」という考え方があるが、この場合はもっと慎ましく「腹三分目」くらいで我慢する感じでしょうか。(笑)
答えはいくらでも考えられます。
そもそもキツネが柵の中に入らずに美味しいブドウにありつく方法はないだろうか、と考えるのも効果的な視点ですね。
マインドセットを知る
マインドセットとは、これまでの経験や教育、先入観から作られる思考パターンや固定化された考え方のことです。
近年では、知識・スキルよりも、マインドセットがポジティブであるか否かが、人生の成果に大きな影響を与えると言われています。
マインドセットは2つある!
①硬直型マインドセット:「能力はもともと決められており変わらない」という考え方を指します。
②成長型マインドセット:「自分の能力は努力次第で成長させることができる」という考え方のことです。
学校の生徒たちと行ったドゥエックの研究では、頭の良さを褒められ、自身の才能は不変的な生来のものだと考えている生徒は、失敗を避け、より難しいことへの挑戦を選ばないこと(硬直型マインドセット)が発見されました。
逆に、努力や根気強さを褒められた生徒は、失敗を成長や前進のための機会と捉え、より困難なタスクに挑戦します(成長型マインドセット)。
この二つのマインドセットがあるのを知ることで、自分は何に当てはまるのか、これを知ることでリスクを冒してでもお金を増やすか、安定を求めるのかが決まるのですね!
リスク許容度とは
リスク許容度とは、投資でどれだけマイナスになっても耐えられるか?ということです。
例えば、皆さんが300万円を株や債券に投資していると仮定して、
- マイナスになること自体耐えられない人
- マイナス30万円ぐらいまでは耐えられる人
- マイナス100万円ぐらいまでは耐えられる人
このように、どれだけマイナスに耐えられるかは、人によって異なります。
レベルの高い投資家は以下の2つを正確に把握しているのです。
レベルの高い投資家が把握していることは、
- 自分の保有資産のリスク(リターンの振れ幅)の大きさ
- 大きなマイナスを引いた場合、自分が耐えられるか?
これら2つを把握せずに雰囲気で投資をすることは、まっとうな資産運用ではなく、ただのギャンブルです。
ではリスク許容度が、どうやって決まるのかを紹介します。リスク許容度を決める要素
- 年齢
- 家族構成
- 職業・収入水準
- 保有資産額
- 投資経験
- 本人の性格
一般的に、
若ければ若いほど、リスク許容度は高い
子供がいない方が、リスク許容度は高い
安定職で収入が高いほど、リスク許容度は高い
資産が多いほど、リスク許容度は高い
投資経験が長いほど、リスク許容度は高い
こういった感じになります。
投資に関するリスクは
- 短期的には、株価がどうなるかは読めない
- 長期投資の場合、ただ鬼ホールドしているだけの方が成績が良いことが多い
(※長期投資で優良インデックスに投資している場合) - リスク許容度を無視している人は、投げ売りしてしまう
リスク許容度を無視した投資をしていると、今持っているお金を失うだけでなく、将来得られるかもしれない利益も失うことになります。
「リスクとリターンの関係」は、なぜ成り立つのか?
- リスクとリターンの関係は、法則ではなく、一般的に観察される現象です。
- リスクをとれるお金に対する需要はあります。たとえば企業や企業家が新しい事業を始めるとき、事業の将来の不確実性にもかかわらずお金を提供してくれる人が不可欠です。
- 一方で、人間は、リスク(不確実性)に対して「できれば避けたい」と考えるのが通常です。また、目先の生活に必要なお金については通常はリスクをとれません。このため、リスクをとれるお金の供給は限られます。
リスクをとる場合には、その分の見返りを求めます。 - このような背景の下で、「総じて、リスクをとった人が高い見返り(リターン)を得られる」結果になっている(現象が見られる)、と理解することができます(上の図の「リターンの平均」線)。
- ただし、「リスクを高めれば、必ずリターンが高まる」わけではありません。実際、リスクをとって損失が出るケースはよく見られます。
リスクが高くても、リスクに見合ったリターンが得られるような事業でなければ、良いリターンは得られません。
一般的に言っても、もし「リスクを高めれば、必ずリターンが高まる」のであれば、リスクをとるお金の供給は急増する(一方で事業機会は変わらない)ため、リターンは低下するはずです。
☆【教訓】 リスクをとりすぎないようにしましょう。 - 「リスクなく、高いリターンを得られる」こともありません。もしリスクなく高いリターンを得られる対象があれば、すべての人がその対象に投資しようとし、(価格が上がるなどにより)すぐリターンは低下するはずです。実際、リスクなく高いリターンを得られる金融商品は、世の中にはありません。
☆【教訓】 「うまい話」を持ちかけられたら疑い、きっぱり断りましょう。
甘い話はぼったくり!!
1人4千円のはずが30倍に…
昨年暮れの夜、歌舞伎町の居酒屋で知人2人と飲食した後、「もう一軒行こうか」と歩いていると、「キャバクラ1時間4千円どうですか。かわいい娘そろってますよ」と男性が声を掛けてきた。
客引きは新宿区では条例で禁止されている行為だが、「まぁそういう店(キャバクラ)でもいいか」という話になり、客引きに案内されたのは歌舞伎町の中心部にある雑居ビルだった。店名の記載もない金属の厚い扉が開けられ、地下に階段で下りていく(今思うとこの時点でかなり怪しい店だった)。
「いらっしゃいませ」。20人くらいのホステスが一斉に立ち上がった。
店内には大きなシャンデリアがあり、豪華な雰囲気だった。
サラダや煮物などのフードが提供され、飲み放題とされるシャンパンが注がれた。
乾杯後、「私たちが飲んでも料金関係ないから」とホステスたちもどんどんグラスを空けていく。他の客たちも続々と来店し、盛況だった。
他愛もない会話をして1時間後、延長は断り、店を出ることに。再び階段を上がり、会計へと臨んだ。
「こちらになります」
大柄でこわもてのボーイが示した請求書に記載されていた金額は36万円。内訳は1人あたり、セット料金1万円、チャージ料7万円、飲み放題だと聞いていたシャンパンも数万円に上っていた。
まさに甘い誘惑に惑わされて、後のリスクが大きいというお話です!皆さん気をつけましょうね!
【リベ大・両学長も紹介する「キツネと葡萄畑」】
両学長に関する詳細は・・・
https://liberaluni.com/member/member-ryo【リベラルアーツ大学公式サイト】
まとめ
リスク許容度とは、投資でどれだけマイナスになっても耐えられるか?
- マイナスになること自体耐えられない人
- マイナス30万円ぐらいまでは耐えられる人
- マイナス100万円ぐらいまでは耐えられる人
レベルの高い投資家が把握していることは、
- 自分の保有資産のリスク(リターンの振れ幅)の大きさ
- 大きなマイナスを引いた場合、自分が耐えられるか?
リスク許容度を決める要素は、
- 年齢
- 家族構成
- 職業・収入水準
- 保有資産額
- 投資経験
- 本人の性格
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