物々交換で自分に富を引き寄せる!
ものの価値は人それぞれ。
だからこそどんなものも大切にしなければいけないと気付かされる。
そんな「わらしべ長者」を紹介。
今日も勉強のスタート!
わらしべ長者とは?
わらしべ長者(わらしべちょうじゃ、藁稭長者)は、日本のおとぎ話のひとつ。 『今昔物語集』および『宇治拾遺物語』に原話が見られます。 舞台は奈良県桜井市初瀬の長谷寺と伝わっています。
最初に手に入ったものをたいせつにせよという仏の告げに従い、つまずいたとき手につかんだ藁に、飛んできたアブをとらえてくくり付け、それからミカン、布、馬、田と交換して富む話です。
話の内容
あるところに、真面目なものの運がなく、貧乏な若者がいました。信心深い彼は、観音様に「お金持ちになれますように」とお願いをします。すると観音様から「ここを出てはじめに手につかんだものが、おまえをお金持ちにしてくれるだろう」というお告げをもらいました。
帰り道でつまづいてしまった若者は、転んだ拍子に1本のわらしべに触りました。観音様が言っていたのはこのことかと、若者はわらしべを手に歩みを進めます。
しばらくすると、彼の周りを1匹のアブが飛びまわります。若者はアブを捕まえ、わらしべの先に結びつけました。
すると、傍を通っていた子どもが、アブが結ばれているわらしべを欲しがるのです。若者がわらしべを差し出すと、子どもの母親がお礼にと蜜柑をくれました。
ここでまず最初の交換、わらしべが蜜柑になります。
若者が蜜柑を持ち歩いていると、ひとりの娘が喉の渇きに苦しんでいます。水が欲しいと言う娘に、若者は蜜柑をあげました。娘はお礼に美しい布をくれました。
ここで蜜柑が布へと変わります。
さらに歩いていくと、若者は弱った馬を連れた侍に出会いました。侍は馬が病気になってしまったが先を急いでいるため馬を見捨てなくてはならないと言います。若者は、布と馬の交換を申し出ました。
ここで布が馬へと変わります。
弱っていた馬は、水を飲ませて一晩介抱してやると、たちまち元気になりました。
若者が馬に乗って道を進んでいくと、大きな屋敷に住んでいる主人と出会いました。主人はちょうど旅に出ようとしていたところで、若者の連れていた馬を気に入ったため借りたいと申し出ました。そして自分が出掛けている間、屋敷の留守を頼みたいと言います。さらに、もしも3年以内に自分が戻ってこなければ、屋敷を含め財産もすべて与えると言ってきたのです。
若者は主人の言葉に従い、屋敷に住み始めました。その後、待てど暮らせど主人が帰ってくることはなく、若者は大金持ちになったそうです。
観音様のお告げを聞いて拾ったわらしべは、最後には大きな屋敷と財産に変わりました。
「わらしべ長者」から学べる教訓は?
「わらしべ長者」を読むと、モノの価値は人それぞれで、だからこそどんなモノも大切にしなければいけないと気付かされるのではないでしょうか。
アブが結ばれているわらしべを欲しがる子どもがいたり、他人に留守を任せて旅から帰ってこない大金持ちがいたり……世の中にはいろんな人がいるもので、モノに対する価値観も千差万別なのです。誰かにとっていらないものは、誰かにとって必要なもの。
世界の在り方と、モノを大切にしなければいけないという教訓が読み取れるでしょう。
また「わらしべ長者」の主人公である若者は、貧しくても観音様への信心を捨てることなく、熱心にお祈りをしていました。そんな彼だからこそ、観音様もチャンスをくれたと考えることもできるでしょう。
現代版わらしべ長者?
有名なアインシュタインの名言です。
現代版のわらしべ長者とは?福利効果がお金を増やす!
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まとめ
藁からみかん、布、馬、家と交換していき、最後はすばらしい屋敷を手に入れて裕福になるというお話です。
「わらしべ長者」を読むと、ものの価値は人それぞれで、だからこそどんなものも大切にしなければいけないと気付かされます。
また、ものとものとを交換することで大きな価値を手に入れることができたというところが大切です。
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知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う
(“Compound interest is man’s greatest invention. He who understands it, earns it. He who doesn’t pays it.”)」。